きびだんご
きびだんごは、吉備団子なんだから、吉備、つまり岡山の名産なんだと、誰だって思うだろう。もちろん、間違いなく、岡山の名産である。
桃太郎が仲間を見つけるときに渡したものも、きびだんごで。桃太郎は、岡山駅の前にも、銅像が立っているほどで。きびだんごは、ますます、岡山のものである。であるが、ちょっと違う話を耳にした。
これだ。
家内の話によると、これは、北海道のもので。北海道の人は、きびだんごは、北海道のソウルフードだと言うのだという。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
ソウルフードとまでは、さっちゃんも(注1)、言っていなかったよね。
うむ。ちょっと盛ってしまったな。北海道の人なら、みんな知っている。きびだんごと言えば、これだ、くらいにしておこう。
だが。
それを、北海道の人が持ってきて、おこぼれにあずかったというのである。
見た目も、岡山のきび団子とは、全く違う。
そう思いつつ、食べてみた。
すると、家内が言った。
なんか、また、違ってて美味しいね。
私は、日ハムファンなので、北海道には憧れがあるのだが、家内は、全く別の意味で、北海道のことが好きなのである。
家内とは、食べものは、基本的に半分こ。
かつては、自分のものは自分のもので。少し分けるのはあまり好きではなかったが、家内と出会い。半分こに慣れてきた。まして、今、ダイエットしようとしている。その時には、この、半分こが、どれほど食欲の抑制効果があるかは、身をもって知っている。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
持つべきものは、半分こしたがる妻、だな。
北海道のきび団子から、岡山の桃太郎をイメージし、北海道での次女の勇姿を思い出し、日ハムを思い出し。そしてやはり、家内の偉大さに辿り着く。
かつて悪ガキだった私の、今の更生を任されている、指導員の家内には、やはり、適わないという話である。
思いついて、今夜も、家内のマッサージの自主トレ(注1)を申し出た。
マッサージをすると、家内は、上機嫌になる。
家内が上機嫌だと、我が家は、明るくて平和である。
だから。
なんも、かんも。
これで、いいのだ。
(注1)私は、家内のマッサージを、よくする。家内に促されずに、自らの申し出で家内のマッサージをすることを、自主トレと、勝手に呼んでいる。
■追記■
面ゆるって、なに?
それは、これ。西尾さんはじめ、みんな、面白い作品をあげていて。
私は、だいたい土曜日の夜に、そこそこの過去記事をあげています。
もしも、お時間があれば、みんなの作品、読んで頂けたら幸いです。
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