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リキ日記_湿度温度計
ハリネズミの飼育者のことを、世間では、「ハリ飼い」というらしい。私は、その、ハリ飼いの中でも、まだまだ素人である。
我が家のハリネズミの名前は、リキという。
ハリネズミは、その性質として、人に懐かない。それは、仕方のないことである。ベテランのハリ飼いさんたちは、そもそも、ハリネズミを買うならば、懐かないことを覚悟で飼うようにと、言っている。
長男は、その、懐かないハリネズミに、少し、苛立ちを覚えていたようだが、愛情を持って、育てていた。だから、私が、長男の代わりにリキを飼うことになったときに、こう、言った。
コジ、懐かないことは仕方がないから、覚悟して、飼育してあげて。
と。
心の中の、リトルkojuroが、冷静に、つぶやいた。
もとより、覚悟のうえだよ。
ハリネズミの、いろいろな本や、ネットの動画を見ていて、ハリネズミを飼うにあたり、最も大切なのは、温度と湿度の管理であるのだと、最初に、学んだ。
湿度は、40%程度。温度は、24〜29℃を守ること。四季を通じて。
つまり、エアコンが、必要だということである。
だからこそ、リキのケージをおく部屋には、エアコンがある部屋を選んだ。北の、もと、長男の部屋も、そうだ。そして、南の、もと、私の部屋も、そうだ。ただし、南の、私の部屋は、エアコンが、直接は、ついていない。リビングとの扉を開けて、対処するように、している。
ケージも、巣箱も、エサ皿も、回し車も、エサも、水タンクも、砂も。すべて、長男から、譲り受けた。もちろん、湿度温度計も。
既に、夏に、入った。
これから、夏真っ盛りになり、残暑も厳しい暑さになると考えられる。そして、また、秋の向こうには、冬が来る。
家内と、そのあたりを、真剣に、話し合った。そして私は、提案を、した。
熱くなりすぎたり、寒くなりすぎたりしないように、扉の開け閉めに、ルールを作る。そして、リモートで、外から湿度と温度を計測できる、湿度温度計を設置し、さらに、エアコンのスイッチを、リモートでオンオフができる、ハブを設置しようと。
家内は、最初、こう、言った。
へえ、そんなことが、今、できるのね。
IT時代ね。便利だね。
だが、それに、投資が、5,000円程度必要だと言うと、ちょっと、顔が曇った。
そして、こう、言った。
コジくん1人のための道楽には、投資は難しいけれど、リキのためでは、ねえ。
仕方ないわね。
かくして、温度湿度計と、ハプの設置が決まった。
そして、扉の開け閉めの、ルールだ。
リキは、夜行性だ。そして、極端に、臆病で、人に、懐かない。もちろん、家内にも、私にも、顔を常時出してくれたり、呼ぶと応えたりというようなことは、無い。
夜間、走るのだが、決して、私たちが見ていたり、光がさしている、明るい部屋では、走らないのである。
そういうことを考えて、夜、帰宅するまでは、扉を開けておく。緊急時は、エアコンを作動し、温度調節ができるようにする。そして、帰宅したらすぐにエサやりをし、それが終われば、扉を閉めて、部屋を静かにしてあげる。そして、私たちが就寝する時間に、また、扉を開ける。温度調節を、するために。そのまんま、帰宅まで、扉を、開ける。
リキは、暑い夏と、寒い冬は、エアコンの温度管理が、生命線になる。湿度を40%に保つことは、ほぼ、実質的に不可能だが、温度だけは、きちんと、守る。
そのために、わざわざ、リキを、私たちの生活エリアに隣接している、南の部屋に、連れてきたのだ。
既存のエアコンがある、リビング、和室のすぐ近くに連れてこようと、熟慮の末に、家内と決断して、北の部屋から南の部屋に、引っ越したのだ。
家内は、フンなどの掃除は、しない。そして、リキを素手で触ることは、しない。だが、いろいろと、一緒に考え、行動し、決断を、後押ししてくれている。
私は、リキの飼育を、家内と、完全な、二人三脚で、行っている。
リキの存在は、私や家内の生活を、かなり、変えてきた。その中でも変わったのは、癒しをもらっている、という事実である。
最近、家内が、私に、言うのだ。
最近、コジくんが、優しくなった。
心の中の、リトルkojuroが、笑って、つぶやいた。
いやいや。それは、もとから、だよ。
家内は、私が、優しくなって、上機嫌である。
今後も、リキの、いろいろな表情や、様子を、記録していこうと思っている。
例えば、リキの、走っているところ以外の動画。これは、次回以降で、ゆっくり、ゆるりと、考え、撮っていこうと、思っている
リキに、ストレスを、あまり、与えない程度に。
【今日の動画】
ちょっと、画像が縦になっていて、観にくいが、夜、エサをあげるときに、巣箱を開けて、まだ、なんだか訳がわからない状態の、リキ。巣箱の中では、丸まって、寝ている。
気がついて、だんだん起きているのだが、まだまだ寝ぼけていて、丸まって、威嚇してくる前の、リキ。手足が、ちょっと、出ているのが、可愛い。単なる、ジジバカだが。