完全メシカレーメシ
私は、記事で。食べ物でも飲み物でも、何でも。実名を出して記述する。
ほぼ、嫌いな食べ物や飲み物は世の中に無いから、美味しかったとか、好きだとか、記憶に残ったとかいう話をするのである。
別に、メーカーやお店に阿っているわけでもない。
逆に、何でも美味しいだとか肯定的に言うものだから、差別化されることもない。
平たく言うと、なんらの無害無益な、あまり役に立たない内容になっている。
実はこのあいだ、「完全メシカレーメシ」を食べたのである。
一応、ダイエットをしているという宣言をしているので、なるべくはインスタントもののカロリーが多そうなものは避けてはいるつもりだが、食料棚を整理していて、見つけたのだ。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
食べたいが、食べるための口実が必要だな。賞味期限切れならば、フードロスハンター(注1)出動だな。
ひっくり返すと……
家内に、フードロスハンター活動だと声高に宣言して、堂々と食べた。
実に美味しかった。しかも、「完全メシ」という、なんだか健康に良さそうなタイトルもついていたし。
だが待てよ……。私は、あたまの中の記憶が、ふと、蘇ってきた。
完全メシ……って、書いていたか?
いやいや。いやいやいや。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
コジの食べたの、ただの、「カレーメシ」じゃない?
なんと……。不完全メシだったか……。
なんのはなしです完。
そんなこんなを家内に語ろうとしてソファーをみると、家内が脚を指さして笑って言った。
コジくん、CMに踊らされちゃ、ダメよ。
……。
マッサージをすると、家内は上機嫌である。
家内が上機嫌だと、我が家は、明るくて平和である。
だから。
これで、いいのだ。
(注1)世界中で社会問題にもなっているフードロスを無くすために、まずは身の回りの賞味期限切れを無くすように、ひとたび賞味期限切れとなった商品をチェックし、たとえ賞味期限が切れていても、匂いや色や味見から食べられるかどうかを真剣に判断し、食べられるものと判断したものは、無闇に廃棄せずにきちんと頂く。そういう活動をする、ボランティアのこと。私が勝手に作った造語である。