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マイ・マヨネーズ
マヨネーズ、冷蔵庫に収納するのに、私は、流儀がある。
まあ、落ち着いて考えると、そんなに流儀というほどのものでもない。だが、私は、それは、一般的だと思うのだ。しかし我が家では、それが、まかり通らない。
マヨネーズに限らず、ソース、ケチャップ。使っていくうちに、当然、中身が減ってくる。
普通に立てて冷蔵庫に収納していると、出して使うときに、なかなか出てこなくて難儀する。だから、三分の一くらい使用したら、逆立ちをさせて収納するのである。
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それを家族に徹底しようと思うのだが、人を思い通りに動かすというのは、なかなか出来ないことでる。
心の中の、リトルkojuroが、冷蔵庫の中身を見て、嘆きつつ、呟いた。
ほら。また、我が家の流儀を無視してる。
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そもそも、我が家の住民は、モノを、もとあった所に、出したその手で片付けるということができない。特に、さっちゃん(注1)だ。
出したら出しっ放し。これは、なんとも腹に据えかねることがある。
さっちゃんに、それを指摘しようとしたその時、長女が、切れ気味に私に、指摘してきた。
コジくん、マヨネーズは?
私は、今、食事をしている。野菜を食べるのに、マヨネーズは、必須だ。そして、限度はわきまえてはいるが、何度か使用する。つまり、食事が終わるまで、手元に置いておく。
長女は、それを指摘しているのだ。
コジくん、いつも、出したら片すっていってるのに、自らやってないじゃん!
事情を話すと、こういう言葉が返ってきた。
コジくん、取り込むのならば、コジくん専用のマヨネーズを購入してよ!
ほどなく、私専用のものを購入した。
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心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
やたら、デカいな。
私のマヨネーズは、私専用冷蔵庫の中で、流儀に従い、静かに出番を待っている。いつも。
家内と話しながら、長女の逆襲に、ときに、恐怖すら覚えるとこぼしたら、マッサージをして、腕力をつけなさいと諭された。
マッサージをすると、家内は、上機嫌になる。
家内が上機嫌だと、我が家は明るくて平和である。
だから。
これで、いいのだ。
■追記■
面ゆるって、なに?
それは、これ。西尾さんはじめ、みんな、面白い作品をあげていて。
私は、だいたい土曜日の夜に、そこそこの過去記事をあげています。
もしも、お時間があれば、みんなの作品、読んで頂けたら幸いです。
(注1)我が家の家内の呼称は、「さっちゃん」である。さっちゃんは、女王陛下という別の呼称もある。だが、そもそも長男が飼い出したハリネズミのリキとの関係で、そもそもの飼い主が長男であることから、私は、おじいちゃんだが、家内に対して「おばあちゃん」なんて呼び方は、まかり間違っても、してはならないのである。