リュウゼツラン
家内は、いろいろな情報にアンテナを張っている。
そして、今回は、100年に一度花を咲かせる花が、日比谷公園で咲いているという情報を仕入れてきた。
しかも、日比谷に咲いているのは、私が産まれた頃に飢えられたものだということも含めて。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
さすが、さっちゃん。
その名は、リュウゼツランという。
百年に一度と言いながら、数十年に1度くらいの割合で咲くらしく。恐らく、リュウゼツランはリュウゼツランで、気候の変動を感じ取って咲いているのだろう。
ワイドショーでも、かなり取り上げられている番組もあるらしいが、そうこうしているうちに、全国のリュウゼツランが咲いているという話が次々に発信されるようになってきたようである。
そして、たまたま休みだった長女と、家内と、3人で日比谷公園まで見に行った。
写真にはそれほど写ってはいないが、かなりの人だかりだった。
花自体は、あまり見れなかった。これじゃ、本当は、話にならない。
なんのはなしです花。
あの時のそんなこんなを家内に語ろうとしてソファーをみると、家内が脚を指さして笑って言った。
コジくん、同じ歳の幻の花を見ることが出来て、倍返しできるよ。
マッサージをすると、家内は上機嫌である。
家内が上機嫌だと、我が家は、明るくて平和である。
だから。
これで、いいのだ。