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東と西の、の意外な使い方【ショートショートnote_60/創作】

家内が私を追及するので、仕方なく、日曜日の夜に投稿するための、ショートショートの創作活動を、細々としている。

ショートショートノートカードゲームを使い、お題を家族に出してもらう。それをテーマに410字以内で、書く。

今回は、家内に、予めスマホのスロットアプリで選択していた以下の5枚から、お題を設定してもらった。

これまた難題だ
「の」が、ふたつもあるぞ

それでは、本編にまいりましょう。

次女のお題から。

本編、「東と西の、の意外な使い方」、約410字を、どうぞ。


☆    ☆    ☆


私は、西の魔女、サッチャンに仕えている侍従じじゅうのコジである。東の魔女は、サッチャンの妹のトッチャン。侍従じじゅうはシジという。私の親友だ。

東西の魔女は魔法の手練てだれで。誰もかなわない。

たった2人で世界を完全に掌握している。




「男が魔法使いで、女は魔女って何よ。悪魔の魔なんか使って呼ぶんじゃないわよ。他に、良い言い方考えてよ、コジ。」



サッチャンから宿題を出されたが、2千年間、解が見つからない。





その提出期限が、とうとう来たのだ。私とシジが、2人の魔女の前に連行された。

 


サッチャンが、静かに問うた。

「で、コジ。解は?」




死罪を覚悟で言った。

「東と西の美女では、いかがか、と。」







永遠とも感じるほどの、一瞬の静けさのあと。






「なんと!素晴らしいではないか!」


東と西の美女2人が、満面の笑みでたたえてくれた。





私とシジは昇格して侍従長じじゅうちょうとなり。よりいっそうインポッシブルなミッションをこなすことになった。





こんな単純なことが正解だとは、実に、意外だった。

☆    ☆    ☆


面ゆるって、なに?
それは、これ。西尾さんはじめ、みんな、面白い作品をあげていて。
私は、そこそこの過去記事をあげています。
もしも、お時間があれば、みんなの作品、読んで頂けたら幸いです。


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