到来
とうとう、この季節が到来したのだ。みかんの季節である。
家内のこだわりポイントは、ポイ活とクーポンと節約であるが、他にも、みかんの季節に、美味しいみかんをメルカリで注文するという、こだわりポイントがあるのである。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
そして、そのみかんを、また、お風呂で食べるのね。
私は、変わり者だ。家族みんなに言われるのだから、まあ、そうなのだろう。あまり、納得は、していないが。
でも、家内も、かなりの変わり者ではないかと、私は、密かに思っている。
湯舟に浸かっていると、暑くなるから、冷たいものや水分が欲しくなると言う。
確かに、子供の頃、そういうことがあった。だが、大人が、そういうことを公言して、しかも、湯舟の中でみかんを食べるというのは、ちょっと変わっているのだろうと思うのである。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
さっちゃん（注1）が、コジくんよりは、ましよ。
そう、言っているのが聞こえる。
いや。
文句を言っているのでもないが、私のことを異端視するのならば、風呂みかんは、スルーできないんじゃないかって話なのだ。
少し、抵抗したいじゃないか。
ほんの一筋、爪痕を残すくらい、してみたいのだよ。
家内が風呂から上がってきた。
私は、洗濯物の収納と、ゴミ出しの準備をすることが出来た。
そして、ふと、ソファーを見ると、家内が笑って手招きしている。
朝ドラを見ながら、という条件で、クウォータークール（注2）の自主トレ（注3）を申し出た。
マッサージをすると、家内は、上機嫌になる。
家内が上機嫌だと、我が家は、明るくて平和である。
だから。
これで、いいのだ。
(注1)我が家の家内の呼称は、「さっちゃん」である。さっちゃんは、女王陛下という別の呼称もある。だが、そもそも長男が飼い出したハリネズミのリキとの関係で、そもそもの飼い主が長男であることから、私は、おじいちゃんだが、家内に対して「おばあちゃん」なんて呼び方は、まかり間違っても、してはならないのである。
(注2)1クールとは、家内がよく見る、ドラマやバラエティの、1番組分、つまり、約1時間のことである。また、半クールは、30分である。家内が録画したドラマやバラエティを一緒に見つつ、私は、マッサージをするのである。
(注3)私は、家内のマッサージを、よくする。家内に促されずに、自らの申し出で家内のマッサージをすることを、自主トレと、勝手に呼んでいる。
■追記■
面ゆるって、なに?
それは、これ。西尾さんはじめ、みんな、面白い作品をあげていて。
私は、そこそこの過去記事をあげています。
もしも、お時間があれば、みんなの作品、読んで頂けたら幸いです。
■追記②■
また、スタエフで配信します。もしも御時間があれば、お付き合いください。アーカイブも、後日、貼り付けます。
