大増殖ヘルプ【ショートショートnote_21/創作】
先週の日曜日、こんな記事を投稿した。
先週は、義母のお題を、書いた。だから今週は、家内のお題を、書こう。
では、家内のお題から。
では、本編、「大増殖ヘルプ」、410字を、どうぞ。
☆ ☆ ☆
実の家の近所に、不思議なお店があった。そこでは、月に一度、特別な商品が売られているという。
実には、真という親友がいた。あまりにも心根が優しくて。就職したが、世知辛い世に傷ついて、部屋にひきこもり、数年が経っていた。
ある日、その店で、小人のフィギュアが売られていた。商品札には「真の助け人」と書いてあった。
実が扉を開けると、店主が言った。
「いらっしゃいませ。お待ちしておりました。こちらを、ご友人にお渡しください。」
実はその夜、 真にその小人を渡した。
その一月後のこと。実は、突然、真に部屋に呼び出された。
真は実に、もうボロボロになったノート見せた。魔法の道具のアイデアが、びっしりと書き込んであった。
部屋の本棚には、あの小人のフィギュアが数十体、飾ってあった。
「僕は、人助けをする道具を、たくさん、この小人たちと作るんだ。どうだい、実。2人で世の中を変えよう」
この2人が、このあと、たくさんの奇蹟を生むことになるのである。