アイスクリームスプーン
アイスを溶かして、食べやすくするスプーンが、この世にあるということは、うすうす、知っては、いた。だが、なかなかに、高価なのである。それが、我が家に、一気に3本もやってくることになるとは、思ってもみなかった。
私は、うすうすとは、書いたものの、このスプーンの効果と使い勝手については、既に知っていたので、何度か近隣のスーパーで見つけては、家内に購入希望を出していたのだが、女王陛下(注1)は、聞いてはくれなかった。
先日、ゴールデンウイークの最後の日、長男は、東京から関西に、新幹線で帰宅した。
そのときに、家内が長男に、不思議なことを言っていたのだ。
スプーン、買うの、忘れないでね。
心の中の、リトルkojuroが、囁いた。
新色、レッドが4月22日から、発売されたらしいぞ。
な、なんと!!
そしてほどなく、長男から、こういうLINEが入った。
そして、家内は、喜んで、こう、返した。
心の中の、リトルkojuroが、呟いた。
あんなに、コジが、スーパーで頼んでも、買ってくれなかったのに、ね。
そのラインを、まじまじと見つめていたら、家内が、声を発した。
コジくん。
スーパーの、わけのわからないメーカーの、味気ないアルミスプーンを買わなくて、よかったね。
新幹線のだよ。新幹線の絵が、書いてあるんだよ。
凄いよ。
家内のこだわりポイントは、ポイ活と、クーポンと、節約である。
だが、とても好きなものの代表が、新幹線なのである。
長女は、新幹線沿線に住んでいる。だから、長女宅までを往復すると、何度も新幹線を目撃することに、なる。
昼でも、夜でも、新幹線を見かけると、こう、言うのだ。
あ、新幹線!!!!!
そして、拍手をするのである。
心の中の、リトルkojuroが、叫んだ。
おいおい、ハンドルを離さないでね!
危ないからね!!
新幹線を見かけると、家内は、上機嫌になる。
そして、上機嫌になる、新幹線グッズが、我が家にやってきた。
我が家は、家内が上機嫌ならば、明るくて、平和である。
だから、
これで、いいのだ。
(注1)女王陛下とは、家内のことである。私に、ときどき、ミッションを与える、指揮命令系統の最上位者なので、ときに、家内のことを、そう呼ぶ。
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