糖度
私は、スイカが好きなのである。その好きは、普通のすきではない。かなり、度を過ぎたくらいの、好きである。
私のアイコンは、パイナップルで。いつだったか、どうしてアイコンをパイナップルのしたのかと聞かれたことがある。実は、それにはあまり意味は無いのだが、ジュースの中ではパイナップルジュースが好きで。そんなことがあったものだから、パイナップルにはしたものの、本当は、スイカにするべきだったと、未だに思ったりしている。
スイカがどうして好きなのかということは、まあ、いずれ、記事にすることもあるだろう。
だが、しかし。
スイカは、ちょっと、高価な果物である。そして、どうしたわけか、家内が、スイカのような瓜系の食べ物が苦手なこともあり。我が家では、ほぼ、スイカを買ってはくれず。1年のうち、口にするのは、数回という有様である。
今年も、値引きシールのついたスイカが、ようやく、まわってきた。家内からすると、5%なんて、値引きではないのだ。
家内は言う。
夏のスイカは、売れるから、合格シール(注1)がつかないのよ。
頬張ると、また、なんとも言えない味、甘み、舌触り。食感。
やはり、スイカは、大好きなのだと再確認するのである。
ひょっとしたら、私のルーツは、エジプト人か、いや、熊本人かも知れない。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
牛乳や乳製品好きだという記事では、確か、ルーツがモンゴル人ではないかと、嘯いていたな。
我が家では、スイカをことさらに好きなのは、私だけだが、そこそこ好きだというのが、長女で。買って帰ると、よく、取り合いになる。
半分こが大好きな家内の監視網をかいくぐることができる数少ない食材でありながら、長女とは、だいたい、半分こになるのである。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
この、値引きシールのついたスイカ。これすら、半分こ、か…。
スイカが好きな人は、どれくらいいるのだろうか。いや、ただの好きでは無く、ことさらに、好き、という人である。
私の身の回りには、ひとり、いらっしゃる。Gokuさんの、奥様である。
糖度が13度との記述がある。私が食した、値引きシールつきのスイカは、糖度の記載が無かった。だが、すごく、甘く、美味しかった。
あれは、どれくらいの糖度だったのだろうか。
私は、恐らく。スイカの好き加減については、誰にも負けない。
私の、生きている間にやっておきたいことリストの一番上に書いてあるのは、これだ。
5月に熊本を訪れ。そこで、世界一美味しいと言われる、5月の熊本のスイカを、思う存分に食する。
いずれ、これを、実現したい。家内は、道中、付き合ってはくれるとは思うが。スイカは、口にしないかもしれない。だから。5月の熊本の食材で、家内の口に合うものを探すのも、怠ってはいけないだろう。それが見つかったとき、私の悲願が、ひとつ、成し遂げられるはずである。
そんなこんなを家内に語ろうとして。後ろを振り返ると、家内が、にっこりと笑っていた。
マッサージをすると、家内は、上機嫌になる。
家内が上機嫌だと、我が家は、明るくて、平和である。
だから。
これで、いいのだ。
(注1)我が家では、値引きは、半額つまり、50%引き以上でなければ値引きと認められない。半額、50%を超えていれば、それは、「合格シール」と称される。高額な食材は、この、合格シールがついていることが大前提で。これがついていてなお、家内の購入決裁が必要なのである。
つまり。日日のマッサージは、欠かせないのである。
■追記■
面ゆるって、なに?
それは、これ。西尾さんはじめ、みんな、面白い作品をあげていて。
私は、だいたい土曜日の夜に、そこそこの過去記事をあげています。
もしも、お時間があれば、みんなの作品、読んで頂けたら幸いです。