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ショートショート_時すでにお寿司
レモンから
そんなつまらないことに頭を巡らせながら、日曜日の午後に、またもや、荒技をやってしまった。
さて、小牧幸助さんの、シロクマ文芸部の最新お題は、毎週木曜日に出る。
そして、今回のお題は、「レモンから」から始まる小説・詩歌・エッセイなどを自由に書いてみませんか?ということで。
そして、たらはかにさんからのお題は…。
表のお題が【モンブラン失言】で。裏のお題が【タンバリン湿原】|д゚)チラッ、ということだ。
そしてそして、山根あきらさんのお題は、ちょっと早めに出る。
今回は、写真のお題で。趣向が変わっている。少し驚いたが、実に面白い。
下の3枚の写真を見て、あなたが思い浮かべた情景を作品にしてください。
3枚の写真から1枚を選んでもいいですし、複数枚選んでストーリーを考えてくださっても構いません。ということで。
今回は、どうせならば3枚とも、そのイメージを文中に入れさせてもらおう。
そして今回は特別に、さらにもうひとつお題を盛り込む。それは、本田すのうさんの、「下書き再生工場」である。
最初は、このお題まで入れ込むのは、さすがに無理だと思っていた。だが、私の荒技魂が、むくむくと膨れ上がり、とうとう、今回はチャレンジすることにした。
「あなたのメモやnoteの下~の方に眠っている"ボツにしたネタやアイディア"ありませんか?それを、別の誰かに再生してもらって表に出そう!という企画です。」とのことで。
そのネタの中から、「時すでにお寿司」を選択した。今回のお題にも採用し、文中にも入れ込んだ。
また、今回は、とーとさんの、シロクマ文芸部作品を読んでみた。ちょっとその感想を述べてみる。
シロクマ感想文を書こうと、「シロクマ文芸部」・「レモンから」で、検索して飛んでいったのだ。
すると、レモンのカバー画像の面白い記事にたどり着いた。今回はこの記事でシロクマ感想文を書いてみようと思う。
彼とは、タマのことだった。
サザエさんの本編以外のシーンで、こんなバトルが展開されているとは、つゆも知らなかったが。
井上女史の気持ち、私はすごくわかる。でも、今回のことを見逃すことで次の仕事に繋がりそうで、良かった。負けるが勝ちだ。
それより、タマ。主張するタイプなのだ。端から見ると、そういうキャラには見えないが。そう言えば、あまり出番が無いのではないだろうか、最近。
タマ、良い味を出しているのだが、彼。いわゆる名バイプレーヤーなのだろう。
今回の、細かいところへのこだわりは、猫とは言え、役者としての矜持を示したのだろう。
サザエさん、最近見ていない。今日は久しぶりに見てみようかと思っている。タマ、出ているのだろうか。出ていたら、いいなぁ、なんて思う。
生きていることに感謝して。今宵も、月に祈ろう。
小牧幸助さん、たらはかにさん、山根あきらさん。そして今回は、本田すのうさん。みんな、私は、大好きである。特に幸助さん、たらはかにさん、あきらさん、3人の企画は、膨大な数のファンの方、参加希望者を抱えていらっしゃる。みなさん、お題を出すだけでも大変だと思うのである。
毎週。ほんとうにありがたい。そして毎週の日曜日の、私の楽しみであり、励みである。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
せっかく出していただいたお題を、小牧幸助さんの始まりの言葉と、たらはかにさんの裏表のお題、山根あきらさんの3つの写真のお題。さらに、ほんだすのうさんの下書き再生工場のお題。7ついっぺんに書く荒技。まして、シロクマ感想文まで加えると8重の荒技。
あまりにもやりすぎじゃないかな。過去最高の8重…。
うむ。まあ、私にも事情があって。本当は、ひとつひとつ丁寧に書きたいのだが、まだ、それが、どうしてもできない。
これで何週間だろうか…。まあ、続けられるだけ、続けるさ。
心の中の、リトルkojuroが、また、ボソリと、呟つぶやいた。
なんだか、悪ガキだな。
まあな。申し訳ないな。みなさんに。
そしてもう一度、心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟つぶやいた。
家族からのお題は、バックアップで書いたの?
うむ。少しずつね。でも、それを投稿する機会がなくなってしまったかも知れない。どうしようか。
私は、この荒技シリーズを、ハードボイルド風に書き上げたいと思っている。だが、そうそううまくはいかず。いつも、反省している。少しばかり。
なんのはなしですか。
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さて。それでは、本編にまいりましょう。今週の荒技、「時すでにお寿司」約410字を、どうぞ。
☆ ☆ ☆
レモンから出る香りが、文明堂本店に漂っていた。
喫茶室には泉と涼と財前がいる。
俺たちはスコープで監視している。
彼らの会話は筒抜けだ。
「ここはレモンケーキでしょ。モンブランじゃないわよ」
「失敬。テラスで季節を感じたものだから」
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財前がメニューを置き、涼に問う。
「モンゴルの湿原には、ドラムが行っているのか?」
「いや、タンバリンだ」
つくづく楽器が好きな連中だ。ネーミングセンスを疑うぜ。
俺は指令を出した。
店内に突然、蟷螂が出現した。怪人化だ。
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涼が瞬時に戻人弾を炸裂させる。
惚れ惚れするほど迅速で静かに効果覿面に。何事も無かったかのように事態は収束した。
ミッションインコンプリートだ。
この天才たちを組織に取り込めなかったことは痛恨の極みである。
シリウスと俺は、干からびた助六寿司の残りを奪い合うように頬張った。
涼は、道端を見ている。
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「兄弟だって話だが……。マズい奴らに手を出しちまったんだろうなぁ、組織は」
俺は、車を急発進させた。
☆ ☆ ☆
荒技、今回はとうとう8重の荒技になった。
振り向くと、ソファーのさっちゃん(注1)が言った。
荒技ってさぁ、やり過ぎると質が落ちるよ。
……。
マッサージをすると、家内は上機嫌になる。
家内が上機嫌だと、我が家は平和である。
だから。
これで、いいのだ。
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