【リキ日記】リキ走
ハリネズミの飼育者のことを、世間では、「ハリ飼い」というらしい。私は、その、ハリ飼いの中でも、まだまだ素人である。
我が家のハリネズミの名前は、リキという。
リキの動画を撮ろうと、いろいろ思案した挙げ句、カメラを取り付けることにした。
ケージの網の部分に、つける。付け方が、なかなか、定まらない。そもそも、網の部分に、何かを取り付ける、このこと自体が、かなり、難しい。
南の部屋に、リキを引っ越しさせた日。実は、夜の間は、隣のリビングで、ケージを一晩、置いていた。
夜になると、回し車の音が、カタカタと、鳴っている。
リキが、走っているのだ。
だが、電気を消しているので、様子が分からない。電気をつけると、臆病なので、すぐに、隠れ家に、隠れてしまう。
何とか、見る方法は、ないだろうか。
心の中の、リトルkojuroが、静かに、つぶやいた。
安物の、暗視定点カメラでも、置いてみようか。
この提案は、妙案だった。
南の部屋に移動してきて、暫くしてから、その、暗視カメラは、届いた。
南の部屋は、リキを怖がらせないように、リキにストレスを与えないように、できる限り、扉を閉めて、静かにしている。
部屋が静かになり、夜になると、回し車が、カタカタと、鳴り出した。
カメラで撮ってみると、なんと、走っている姿を、初めて捉えることに、成功した。
家内が、家族LINEに、まず、カメラを購入したことと、簡単な動画を、発信した。
すると、長女から、こう、返ってきた。
そして、長男からは、こんな言葉が返ってきた。
私も、こんなに、激走しているとは、思ってもみなかった。
家内も、言った。
リキ、凄いね。
こんなに、知らないところで、走っているんだね。
まだ、その時は、カメラの使い方、写真の撮り方、動画の撮り方。そして、そのデータの送り方も、まだまだ、分からなかった。
このカメラ、まずまずの、安物だ。画像も粗く、画質も低い。
だが、リキの、力走を確認するには、充分だった。
心の中の、リトルkojuroが、感心して、つぶやいた。
リキは、どれくらい、走っているのだろう?
獣医の先生が言っていたように、4、5㎞かな。
それとも、9㎞以上、走っているんだろうか。
それにしても、一生懸命、走っているな。
素晴らしい。
これで、リキの、力走を見て、家内も、私も、笑顔で夜、リキを観察することが、出来るようになった。
リキは、かなり臆病だ。人には、ハリネズミは、懐かないの原則通り、人がそばにいるときは、必ず、警戒体制をとり、威嚇してくる。
だが、餌をあげているとき、食べているときは、ほんの少しだけ、警戒を、解く。
そのときに、ほんの少しだけ、触れ合いが、ある。
だが、そもそも性格が臆病なのだったら、たとえ餌をあげている時も、基本的には、緊張しているし、ストレスを感じているはずだ。
だから、今は、必要最小限の、掃除と餌やり以外の時間は、リキを、そっとしてあげることにしている。
もう少し慣れてきたら、少しずつ、週末の餌やりの時に、遊ぶことも、考えていきたいと思っている。
心の中の、リトルkojuroが、ボソッと、つぶやいた。
暗視カメラ、いいんだが、ケージの網が、邪魔だな。
よし。
来週からは、網が見えない画像を、できる限り、記録していこう。
暗視カメラの位置を、ケージの中に、変える。
そして、少しでもいい画像を、載せていこう。
家内は、リキの掃除は、しない。
だが、いちばんおいしい、餌やりは、いつも、してくれる。
リキくん、リキくん、さっちゃんだよ〜、と呼びかける。
きっと、癒されているのだ。
そして、家内は、上機嫌になる。
家内が上機嫌ならば、我が家は、明るくて、平和である。
リキが我が家に来てから、我が家が、より、明るくて平和になったと思う。
リキ、小さな体で、我が家の平和に貢献してくれて、ありがとう。
【今日の動画】
まだまだ動画掲載は、不勉強なままだ。恥ずかしい限りである。だが、また、今回、ほんの少し、動画を載せることにした。
動画の内容は、ある日の、そうじの後に、ケージに戻るときの、リキ。そして、餌を食べるリキを上から撮ったもの。最後は、巣箱に逃げ込みます。頭隠して、尻隠さず。リキらしいです。