かさぶた
家内のこだわりポイントは、ポイ活とクーポンと節約である。だが、それだけではないことを、最近、思い出した。
それは、かさぶたを剥ぐのが好きなのである。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
なんだか、ちょっと変わっているというか、変質というか。
リトル、もうそれ以上は、言わないほうがいい。傍受されていたら、俺たちは、確実に消される。
………。
じつはこの前、怪我をして。ようやく、かさぶたができたのである。家内がかさぶた剥ぎが好きなことを、とんと、忘れていた。
私の足の傷を見て。
コジくん、かさぶた、かさぶた!
とりたいっ!!
日頃、家内にはお世話になっているが。丁重にお断りをした。なぜなら、痛い思いをしたくないからである。
だが。
ちょっと目を離した隙に。
ぺりっっ!
うっっ!
やられたのである。
ほら、血が滲んできたじゃないかっ!
家内は、笑っている。
そして、言うのだ。
また、かさぶたになったら、剥がさせてね。
心の中の、リトルkojuroが、悲鳴のように、叫んだ。
いやだっ!!
我が家の家族は、それぞれにみんな、変わっているのだが。私は、長女と家内が、いい勝負で変わっていると思っている。
だが。
家族で食事をしにいったりして、ふと、性格が変わっている度合いの話になると、家族でダントツ一位は、いつも、私になってしまう。
確かに私は、悪ガキだった。変わっていると言われ続けてきた。だが、それは、とうの昔のことなのだ。
きっとみんな、家内に買収されているのだろう。
深くは考えずに、そう、思うことにしている。
なんの話をしていたっけ?
ああ、そうそう、かさぶたの話だ。
今後、家内の前では、素肌は見せないことにしようと、心に強く誓った。
■追記■
面ゆるって、なに?
それは、これ。西尾さんはじめ、みんな、面白い作品をあげていて。
私は、そこそこの過去記事をあげています。
もしも、お時間があれば、みんなの作品、読んで頂けたら幸いです。