気分転換のためにランニングを始めたら1年後にマラソン大会に出ていた話
体育の授業に馴染めなかったのに、ジム通いやランニングをしている話を以前書きました。運動不足への危機感を覚えたことと、やってみると意外と気分転換になってよかったということで、飽き性の割に続いています。
しかし、ただの気分転換で始めたつもりが、なぜかマラソン大会に出ることになってしまったのです。
どうしてこうなった
前回の記事で書いたのですが、小中高と運動部は全くの未経験。ランニングは1年前に始めました。会社の人と月に一回、部活?同好会?なノリでやっています。最初は、在宅勤務が定着したこともあって、普段一緒に仕事をしない会社の人と話せる機会を作れるのが楽しいと思って始めたのでした。一人で黙々と運動していると、たまには誰かと走りたいこともある。ただそれだけのことだったのです。
しかし、ある時から師匠に「マラソン大会に出てみては」と勧められました。もちろんそんなつもりで始めたのではありません。「今の走りだったら5kmは余裕だと思うから10kmぐらいどう?」
10kmだと?この人は一体何を言っているのか?
10kmってどれくらいだ?Googleマップで調べてみました。東京駅から北千住を越えて荒川まで、南に行くなら品川を越えて大井町あたりまで。東京から新宿は10kmありません。大阪駅からなら住吉大社や豊中、塚口あたりが10kmになるようです。Googleマップなどで自宅から10kmがどのあたりになるのか調べてみると面白いですよ。
もちろん10kmなんて走ったことありません。高校時代は体育の授業が持久走で始まる学校でしたが、それも10年以上昔のこと、その時の貯金もすっかり無くなっています。
断りきれない性格の自分、こういう経緯で10kmレースへの申し込みをすることになったのです。これはひどい。ただ婚活パーティーに何千円も払うくらいだったら、同じお金をマラソン大会の参加費として払うほうが健全な気もします。(比較対象がおかしい)
長い距離を走ることに慣れる
ともかく申し込んだからには完走しなければなりません。本番の1~2ヶ月前から、一度に走る距離を伸ばす練習を始めました。まずは5kmを安定して走れることから。通っているスポーツジムのトレッドミル(ランニングマシン)に、5kmランニングのモードがついています。まずはこれで週に1~2回、5kmを走り切る練習をしました。
屋内で5kmが走れるようになったら、外に出ます。川沿いのランニングコースを走ることにしました。整備されていて距離も調整できますし、信号もありません。実際に走ってみると、1kmくらいから既に息が上がっている感覚もあります。しかし5km走ると決めて走れば、バテバテに感じる状態でも意外と走れることが分かりました。これくらいのコンディションだったら走れる、という感覚が分かります。
5kmを超えると足裏にマメができて痛くなってくるので、マメ対策を調べました。ソックスもちょっといいのを買ってみましたが、結局一番効いているのは「ガムテープを貼る」だったり。事前に何をすれば効くか試しておくと、本番で痛める心配がなくなって安心です。
次に思い切って10kmまで伸ばしてみます。片道5kmを往復することにして、5kmは止まらずに走り、2~3分休憩して5kmの道を帰ります。スマートウォッチで距離と時間を測定しながら、この走りがこれくらいのペースというのをちょっと意識してみます。スタート地点に戻ってきた時のバテバテ感と達成感は良かったです。
それができたら休憩なしで10km。実際やってみると、止まるより走り続けたほうが楽な感じさえします。まだ走ると少し暑い季節だったこともあり、走ると空気の流れがあって多少涼しくなりますが、止まると一気に汗が吹き出る感じです。
さて、そんな感じで10kmを何度か走れるようになったところで本番を迎えます。気づけばケガしない限り10kmは走れそうという自信がつきました。
いざ本番
さて当日、都内某所。受付を済ませると同じコースを走ろうとする人々の姿。何かみんな速そうに見えます。まあでも焦らず自分のペースを崩さないことが大事です。
いざスタート。序盤から無理のないスピードで走りだしたのですが、スタートの時点で意外と速く走れています。これまで大勢の人と一緒に走ることなんてなかったので、自信になります。最初の1kmはあっという間で、余裕さえ感じます。そのうち自分と近いペースの人を前に捉えて、そのままその人の背中についていくようにして前半を走りました。
後半はその人との差が少しずつ開いてきたのですが、手元の時計を見ながら飛ばしすぎないように意識して、あまり深追いはしないようにしました。5kmを過ぎると息が切れてきて、バテてきた感じがします。最初と比べて明らかに1kmが長く感じます。しかし大会のMCの方が盛り上げてくださったり、給水所のスタッフさんが「頑張ってくださーい!」と手を振ってくださったりして、元気をもらえました。
最後の1kmが果てしなく遠く感じましたが、無事にゴール。初レースで10km 50分を切るタイムが出ました(細かいタイムは身バレするので書きません。大会ページに名前とタイムが出るので)。最後のスパートで思ったほど飛ばせなかったのがちょっと心残りではありますが、順位でいえば上位1/4くらい。我ながら力走でした!
記録証をもらい、トンカツ屋でご飯を食べて帰りました。やり切って食べるトンカツは本当に美味しかったです!
これで燃え尽きたのか、その後しばらくまとまった距離を走る感じになりませんでした。しかし自己ベスト更新に向けて気持ちは密かに燃えているのでした…。
(続くかもしれないし続かないかもしれない)