「手段が目的化」してしまうシンプルな原因
みなさんは先輩や上司から「お前は手段が目的化してんだよ!」って言われたこと、ありませんか?
何故そんなことを言われなければならないのか、解説しましょうそうしましょう。
目次
1.トイレが汚れてきた時の解決手段
2.手段が目的化する原因
3.具体と抽象を使いこなす
1.トイレが汚れたら普通どうする?
※そもそも今回はロジカルシンキングの話なので、ロジックツリーを使って説明していきます
【トイレが汚れてきたので、対策を考える】
みなさんは、トイレが汚れてきたらどうしますか?
恐らく大体の人は掃除をします。
例えば上の図は、社内のトイレが汚れてきた時の対策をロジックツリーで書き出したものです。
この図を見る限り、「トイレが汚れてきた時の解決手段はA社に依頼することだ」という解決手段が一つの手としてあげられます。
ただこの図に記載されている手段が、本当に全ての解決策であると言えるのでしょうか?
2.手段が目的化している原因
【トイレ掃除はそもそも手段でしかない】
そもそもトイレを掃除するというのは、トイレをキレイにするための一手段でしかありません。
本来はトイレをキレイにする方法を考えなければいけないはずなのに、そもそものゴール設定を誤り、具体化された手段を目的だと錯覚している。
いわゆる認知バイアスがかかってしまった状態です。
つまりはロジックツリーでいうところの、「一段下」から掘り下げをスタートしてしまっているという、いわゆるゴールの階層設定のミスがこの状態を生み出してしまうわけです。
【ドリルと穴】
似たような話に「ドリルと穴」の話がありますよね。
これはマーケティング界隈で有名な話で、ドリルを買いに来る客はドリルがほしくてドリルを買いに来るのではなく、飽くまでも欲しいのは「穴」であるという話です。
※もしかしたらドリル大好きドリル狂の可能性も微レ存ではありますが
例えば店員が客にドリルを売ってしまうという誤った行為は、客が既に具体化された手段を店員に伝えてしまうことが原因で発生します。
本来であれば客は店員に、抽象化された目的を伝える必要があるわけです。
3.具体と抽象を使いこなす
【上手く抽象化することで別の手段が】
ここでいう抽象化というのは、とどのつまりロジックツリーの階層を一段階上に上げることを意味します。
もっと噛み砕いて言うと、本来の目的に立ち返ることで、これまで見えていなかった別の手段が見えてくるというわけです。
逆に具体化というのはロジックツリーの階層を一段階下げること。
・抽象化=ロジックツリーの階層を上へ
・具体化=ロジックツリーの階層を下へ
といったイメージですね。
【真 トイレが汚れてきたので、対策を考える】
トイレが汚れてきた際の対策は、本来このような図になるはず。
ですが盲目的に一手段に固執してしまい、かつ下に深堀ることしかできない人は、固執している手段が目的としてすり替わってしまい、本来の目的を見失ってしまうことが多いのです。
【まとめ:ロジックツリーの階層を上下して具体と抽象を使いこなす】
より多くの手段を網羅的に出したい時は、目的を抽象化、ロジックツリーでいうところの「階層を一段階上へ」上げるという行為で、全く別の手段が見えてくることがあります。
また逆に部下への指示など、実行すべき手段が既に決まっている場合は、混乱させないために目的を具体化し一手段のみを、ロジックツリーでいうところの「階層を一段階下へ」下げたものを伝えることも少なくありません。
具体と抽象を上手く使えるように、もっと言えば瞬時に頭の中でロジックツリーを構築できるようになりましょう。
そうすればもう、進めていたプロジェクトをひっくり返されることもなくなりますよ(自戒)
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