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無駄な時間と有益な時間について
柴田陽子さんの「勝者の思考回路」を読み終わって、今は課題図書のジェームス・サットさんの「ビジネス・フォー・パンクス」を読んでいる。
「ビジネス・フォー・パンクス」はクラフトビールをイギリスに流行させたBrewDog(ブリュードッグ)の創業者が書いたビジネスの本。
サットさんのクラフトビールとビジネスに対する情熱や熱量があふれていて、エネルギーの塊っていう感じ。読んでいると私もこんなふうに仕事がしたい!という気持ちになる。
幸運なことに私はこの情熱や熱量を、20代の頃に経験している。
そのころ私はイギリスでテキスタイルデザインを学び、ハイブランドのテキスタイルデザイナーになりたくて、寝るまも惜しんで活動をしていた。周りには同じように世界を引っ張る一流のデザイナーになりたい人ばかりで、尖ったタフな人ばかりだった。彼らは絶対に手を抜かないし、自分の感性が一番で、自分の作品に対して絶対的に自信があり、成功を手に入れるためにはなんでもする!という人たち。サットさんからも同じ溢れ出るエネルギーを感じる。
私のその情熱は、ビザが切れて日本に帰国することであっけなく終わってしまったけれど。
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そして現在は自身の体の弱さと、娘たちの体調不良で思うように活動できない日々を悶々と過ごしている。
先日は8歳の娘に「私と仕事とどっちが大事なの?」と聞かれてしまった。
困ったな〜と思いながら、しどろもどろに仕事をしないと生きていけないという話をして、なんとか納得してくれた様子だった。けれど娘たちも色々我慢しているんだろうなと反省した。
その上、やりたいことや課題が山ほどあるのに、全然こなせてない事。
こういう時は、私が社会人として価値がなくなっていく感じに蝕まれていく。
数週間前の私だと、すごく落ち込んだと思う。子育ても仕事も中途半端。
けれども柴田陽子さんの「勝者の思考回路」を読んだおかげで、少し考え方や捉え方が変われた気がする。
柴田さんは、今のビジネスは「コンセプト」が鍵で良いコンセプトを作る事がビジネス成功の道だと言っている。そして良いコンセプトを作るためには全てのことに丁寧に感想を持ち、想像をふくらませることだと。
時短勤務や1日に数時間しか時間が取れないということに悩みがちだけれど、ものが飽和状態の時代のビジネスの仕方は「誰に何を感じて、この商品を手に取ってもらいたいのかを突き詰めて作ったコンセプトが必要」。だから、家事も育児も邪魔しないと。
家事や育児を通して見える世界があって、同じ経験を持つことで感想や想像の引き出しが増えるから、なるほどな〜と思った。
そしてこのスキルは仕事だけに必要なスキルではなく、より良く生きるために必要なスキルだとも。
つまりは生きている間の時間が全て無駄ではないし、無駄にはできないってこと。
全ての時間を自身の成長に充てたいという思いが、資本主義的な価値観に毒されているな〜とは思うけれど、私にはやりたいことがあって、やりたいことをやれるようになるためには、自分を鍛えなきゃいけない。
娘たちや生活に丁寧に向き合って、たくさんの丁寧な感想を持ち、生きてみようと思った。
もっと早くに柴田陽子さんの書籍に出会えていたら、もっと子育てと仕事についての不安やモヤモヤが減ったかもしれないな〜と思うので、キャリアを追求したい女性にはぜひ手に取ってもらいたいなと思う。
今回の書籍はこちらから
9月中にカタをつけたいと思っていること
断捨離
手帳管理の習慣をつける(やることとやったことを書き出す)
インセプションデッキ
カスタマージャーニー
X(Twitter)の運用を雑誌の編集者として考えるためのワークショップの準備完了させる&自分のSNS運用について考えるの決着つける
リーンキャンバスの会を継続してブラッシュアップ
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