看護中国語の単語シリーズ【4】内服指示
患者さんと会話をするとき、よく使う単語を覚えましょう!
外国人患者さんには、特に注意して内服の指示を伝える必要があります。
薬袋にも、もちろん内服指示は書いてあります。ただ、日本語の内服指示です。
患者さんにとっては、外国語で書かれたメッセージです。
私たち元気な人間でさえ、外国語で書かれたものを読むのには、気力が必要です。大変そうだなと感じたら、読むのをやめてしまいませんか?
【ぜひ試してほしいポイント👆】
1 口頭で説明をするだけでなく、薬袋にちょこっと中国語でメモしておく
こうすると、患者さんがいつでも自分で内服指示を確認することができるので、さらに親切です。中国語のヒアリング練習をしていると、「外国語で聞き取った内容は記憶に残りにくい!」と気づきます。よほど日本語が堪能な方でもない限りは、念の為にメモを残したほうがよいのです。
2 内服チェックシートを利用して、スタッフ全員が把握できるようにする
日々の内服状況を一目で確認できる「内服チェックシート」を利用するのも良い方法です。もし既成のものがなくても、エクセルシートを利用すればすぐ作ることができます。もちろん手書きでもOK!患者さんに毎日の内服状況を記録するように伝えておけば、他のスタッフにもわかりやすいからです。
中国では、できるだけ病院へは行かずに、自分で薬を買って直すという人が多いと聞きます。私の友人も日本に来て、大量の薬を買っていました。そのとき感じたのが、彼らには「薬は医師の指示のもとに服用するという概念が希薄」ということです。
クチコミや「良さそうな薬だから買っている」「この症状はこの病気のはずだから、この薬にする」というような自己判断を基準にしているのです。勝手にあれこれ飲まないほうがいいよと伝えても、「大丈夫、大丈夫!」と全く気にする素振りはありませんでした。
このようなお国柄のせいか、日本人患者さんの飲み忘れと違って、中国人患者さんの場合は「もう良くなったから必要ない。」という理由で、内服していないケースがあります。そういう文化的な違いがあると知っておけば、スタッフ間で注意していくことができると思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
スキやフォローして頂けると励みになります。
いいなと思ったら応援しよう!
わくわくするような内容を全力でお届けします😊