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第102回中国語検定4級の試験問題から傾向を読み解いてみた!
中国語検定4級の内容はどうなってるの?
中国語検定4級(以下、中検4級)の試験は、ヒアリング部分と筆記部分の2部に分かれています。リスニング・筆記ともに合格基準点が60点と決められており、どちらかでも60点以下になってしまうと不合格です。ヒアリングと筆記で、それぞれ60点以上取る必要があります!
ヒアリングは合計20問、配点は100点です。リスニングは合計41問、配点は100点です。マークシート方式の選択式問題で、作文問題だけ記述式です。作文は5問だけで、配点は20点です。
第102回の試験では、リスニング・筆記とも合格基準点60点のところ、受験者の平均点はそれぞれ64.9点、72.2点という結果になっています。リスニング問題が難しいのかなという印象ですね。リスニング問題の配点は1問5点なので、1問が合否を分けたと言えるかもしれません。
第102回の中検4級の合格率は58.6%です。過去の試験結果を見ていくと、一つ下の準4級では合格率7〜8割と高い傾向にありますが、4級では概ね6割弱の合格率となっています。このことから4級に合格するためには、丁寧に学習していくことが必要だということがわかります。
リスニングを制するものが中国語を制する
リスニングの1問5点はかなり高い配点です。それだけ「聞く力」が問われていることがわかります。最初の10問は「一問一答式」ですが、後半10問は会話文やひとまとまりの文章を聞いてから、設問に答えていくという形式です。どのような内容が話されているのかをイメージする、キーワードをメモするなど、事前に聞き取り方を練習しておくと本番で慌てないと思います。
リスニングをアップさせる方法は、正しい発音で単語を記憶することにあります。自分で正しく発音できる単語でないと、実際に聞き取ることはできません。
では、どのように正しい発音を身につけていけばいいのでしょうか?
筆記の最初の10問は全て発音を問われています。そして、多くの人がこの発音の問題を苦手としている、とも言われています。実際に、私もかなり苦戦しました。ということは、この発音問題が中国語という山の関所、つまりポイントだと言えます。
この発音の部分で「満点を取るような気持ちで丁寧に取り組む」ことが、同時にリスニングの実力アップにもつながるのです。
たくさんある単語の発音はこうやってマスターしよう!
中検4級では、常用語1,000語を使って問題が出されます。かなり数が多いため、一つ一つバラバラに覚えていたのでは時間がかかり過ぎます。ここでは、中検4級の過去問を利用した学習方法を紹介したいと思います。
中検4級の発音問題10問のうち、最初の5問では声調、残りの5問では各単語の発音が出題されています。声調は中国語の中でも最もカギとなる部分です。声調が間違っていると、本当に悲しい程に相手に聞き取ってもらうことができません。
ここの声調問題では4択のうち、1つだけパターンの違う単語を選ぶのです。それぞれの設問につき、同じパターンの声調を持つ単語が3つずつ集まっているので、これをひとまとめにして覚えていくと記憶に残りやすいです。
数年分の過去問をチェックしてみると、何回か同じ単語が出てくることに気づくと思います。おそらく、誰もが間違えやすい単語というのがあるからだと思います。
文法は一度理解すると、その後はしっかり定着してくれますが、こと声調の話となると、少し違います。しばらく使ってない、あるいはしばらく耳にしていない単語だったりすると、「あれ?どうだったかしら?」と不安になりがちなのです。
文法はあせらずコツコツと積み重ねていこう!
中検3級までの学習を通して、中国語の文法をひと通り学ぶことになります。3級に比べると4級の内容は簡単と言われますが、3級の土台となる部分であるため、おろそかにできない要チェック箇所です!
中検4級の内容は「中国語をやっているなら、知ってて当然」の内容が多いです。文法問題は多少形式は違っても、毎回、同じような問題が出題されているのです。基本文法を最初から順に読み込んでいき、わからない部分を重点的に学ぶと、抜けがなくていいと思います。
ただ、時間的に余裕がない場合は、4級試験の問題を解きながら、不明点を調べていく方法でもOKです。このやり方で隙間時間に「少なくとも1問ずつ、時間があれば5問」と解いていけば、最終的にはチリツモ効果でかなりの知識を頭に入れることができます。
文法は一度理解して納得すれば、定着率は高いです。自分が覚えた分だけ、進歩が目に見えます。文法学習の大変さにフォーカスするのではなく、そこから得られるメリットに注目しましょう!文法がわかるようになると、なにより楽しいですよ。
まとめ
今回、みなさんと一緒に中検4級の傾向を見てきました。中国語という山に登っていくためには、やはりあらかじめ登り方を考える必要があります。一つ一つ細分化してみると、自分なりのやり方というものが見えてくると思います。ここの作業をしっかりやっておくと、その後の学習をスムーズに継続できる可能性が大きくなります。「始めが肝心」ですね。
とはいえ、始めるのは簡単です。みなさんの「始まり」を全力で応援すると共に、私も伴走者として叱咤激励をしながら一緒に走ります。がんばりましょう!!
実際の試験問題は、中国語検定協会ホームページで見ることができますよ。
ぜひ、チェックしてみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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