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綺麗事だけで応援はできない
ある日、乃木坂46が新しいCMをすることになり、2期生が誰も入っていないことに対して、一部のファンが過激な発言をしていました。彼らは2期生が入らないのは不当で、運営が2期生を虐げていると主張しています。論理構成はよく見る左派の主張と同じです。仮にそれが本当だとすれば大きな問題ですが、おそらくそんなことはありません。彼らの単なる妄想です。
アイドルは人気商売なので、いくらそのメンバーにファンがお金をつぎ込んだかが大きな指標になるわけです。つぎ込まれた額の多寡が彼女たちの人気を示す指標です。非常に言い方は悪いですが、アイドルというビジネスが資本主義そのものです。つまり、資本主義のルールが好きとか嫌いとか関係なく、そのルールに従わなければなりません。この仕組みがいいか悪いかは別にして、運営側が人気を簡単に判断する1つの指標になると思います。
先ほど過激な発言をする一部のファンはそういった仕組みも否定しています。「お金をつぎ込んで人気を上げるのは非常に汚いやり方だ。アイドルをキャバ嬢と一緒にするな」と言っています。まず、これがキャバ嬢に対する侮辱であることを理解しなければなりません。彼らの思考回路では相手を下げることで自分たちを上げることしかできず、敵を作ってあげることしかできません。アイドルもキャバ嬢も人気商売である以上、基本的な原理は同じで、キャバ嬢の人気の集め方や人の心の掴み方は人間関係を構築するうえで我々も参考しなければならないです。ここまでくると綺麗事でもありません。
彼らは、お金は使わないが、2期生が虐げられているのは不当だと叫んでいます。こういった言動に違和感を覚えるかもしれません。もしその制度が嫌で変えたければ、自ら運営サイドに付き、変えるしかありません。彼女たちが選抜になったり、CMに出られたりするようにファンの側からしなければ、そういったアクションをしなければならないのにも関わらず、駄々をこねるのは幼稚園児です。今ある制度に文句があっても、そういった結果を求めるのであれば、今ある制度をしたがってするしかありません。それが嫌だからしないというのは身勝手にもほどがあります。そういった人のお気持ちだけで素晴らしいライブやMVを作ることはできません。お金を使うことでそういった素晴らしいものが作られるのです。
アイドルが人気商売である以上、消費者であるファンがお金を使うことが彼女たちの人気に繋がります。あまりこういう言い方をしたくはありませんが、つぎ込まれた額がそのメンバーの価値になるのです。僕は一乃木坂ファンとして推しメンのグッズ(タオル・ペンライト)などを買っています。確かにグッズの値段は高いですが、そのお金が回りまわって、素晴らしいライブの演出やMV、そして推しメンの選抜入りや他のメディアへの露出に繋がります。お金を求めることが汚いのではなく、払う価値のないものに対してお金を求めるのが汚いのであって正当な対価を求めることを汚いと批判するのは間違っています。消費者として恩恵を受けているのであれば、その対価を支払うことは当然のことです。