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5日後のカレーを食したらどうなるか?

梅雨時は食中毒が増えるので気をつけて欲しいと消費者庁が発表をしている。


数年前のこと。一人暮らしをしていた僕は自炊をしていた。
自炊と言ってもそれは男料理でただ焼くだけのものや炒めるだけのもの、そして時々カレーを作っ たりしていた。一人で食うにはなんら問題はない。

問題はないのだが、そこで起きた問題についてお話をしたい。


カレーは一晩寝かせた次の日ぐらいが一番美味しいよ。と聞いたことはないだろうか?根拠はよく分からないが巷ではそんなことを度々聞くし、体感的にも二日目の方が美味しいような気がしている。だからこれはあながち間違いでは無いんだろう。


そこで僕は考えた。


二日目の方が美味しいということは二日目の料理はしなくていいということに繋がる。だからカレーを大量に作れば、それだけ料理をする手間が省けるということになるのだ。とても合理的な考えで思わずポンと手を叩きたくなった。



しかし、ここで問題が起きたのだ。


最初は三日分程度しか作らなかったのが次第に量が増えていった。
カレーを作って、タッパに移すことなどなく、鍋に入れた状態で食すときに火をかける。その生活が五日にまで達した。
僕の中で「火にかければ最強説」があって、四日経とうが五日経とうがグツグツと煮込めばなんとかなるものだと根拠のない自信に溢れていた。


そして、ついに五日目のカレーを食べた。


正直、少し変な味がした。
おかしいなと思いながらも、これはきっと焦げ目があったからだ。そんな風に思い込んでいた。



ここまで、読んだ皆さんなら結果はお見通しのことだろう。



僕は深夜にとてつもない吐き気を催し、一晩中吐きまくった。


僕はきっとウエルシュ菌が繁殖したカレーを頬張っていたのだろう。
このウエルシュ菌とやらはどうやら100度以上に加熱したところで完全に死滅することはできないらしい。もっと早くこの記事を読んでいたら僕は食中毒に見舞われることはなかったのだろう。

しかしながらこんな記事を一つ書けたことで数年前の僕は報われたことだろうと思う。


以来、カレーはその日に食べるようにしている。

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