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修学旅行の準備

 6年生の長男は、今週修学旅行の予定である。
今年は、箱根、山梨の1泊2日。11人の生徒と3人の引率の先生での旅である。夏休み明けから、班分けしたり、行く所や食事などを計画をしていた。

事前説明会も開かれた。詳しいことは、よくわからないがで山梨は感染対策が万全とのお話であった。そう、今のご時世、感染対策なしに学校行事は実現しない。
2週間前から、同居者全員の体温チェックし学校へ提出。
当日は、個々で体温計を持参するよう指示があり、「1日4回の体温測定(朝、昼食前、夕食前、就寝前)と健康観察を行います。」だそうだ。
黙食やマスクの着用についても、記載があった。
楽しめるかなぁとつぶやく長男。体温チェック多くねぇ?どこも、みんなそうなのかな?
お菓子は?と呑気に聞いてみると、もちろん駄目でした。

私が小学校の時も修学旅行は、やっぱり箱根と富士山だった。
富士山を登っていくバスの中で、ポテトチップスの袋がどんどんパンパンに膨らんでいくのを見て、キャーキャー騒いだり、富士山の歌を歌ったり・・・
修学旅行あるあるは、むかーし昔のお話になってしまったのでしょうか・・・。

行けるだけでも、ありがたいではないか。
数年前はいけなかった年も、県内の遠足だったこともあった。

我々は規制の中で、生きていている。異を唱える人を面倒くさい人だと捉える風潮はあるし、実際、働いている時は時間を捕られて困ると思っていた。抗う事をしなくなったということは、規制に疑問を持たなくなってしまったということなんではないだろうか。気づかない間にどんどん規制が強くなっているんじゃないかと薄っすらと恐怖を感じる。

マスクに関しても、この国ではすでに習慣化されてしまっているようだ。
学校では、登下校中は外して良いとか、中に入ったらつけるようなルールなのか。器用でない次女は、いつがつけ時でいつが外し時なのかわからなくなってしまっていて、常にマスクを着けるようになってしまった。

表情が見えないからコミュニケーションスキルが落ちるとか、酸素の取り込みが落ちるとか、さまざまな弊害を提唱する方もおられる。

一番の弊害は、自分がどうしたいのか わからなくなっていること。
そして、マスクの重要性について説明できないのに、人の目を気にしながらつけたり外したりしている自分。

話が脇道にそれてしまったが、
修学旅行の準備を一行に始めない長男よ。
本当に、旅行にいくのだろうか・・
「土曜のうちに荷物を集めて、足りないものがないか確認して」と大きな声を出してしまった。
のそのそと下着や着替え、バジャマなどを集め、大体出来たという。
チェックリストをなぜチェックしないのだろう。
エチケット袋は?雨具は?ビニール袋は?
結局、手伝ってしまった・・・。

記名してあるのか尋ねると
「めんどくせぇなぁ・・大体わかるよ。無くならないから」
一応書いてとお願いすると、旅行バックの側面にマジックで大きく
苗字を書いてくれた。

「おぉい。そこじゃ無いでしょ。せめて中に書いてよ。」
「わかんねぇよぉ。書いたじゃん。」

我が家から逃れられない鞄が1つ増え、残念な思いでいると
「夜、寝られるかな・・」と可愛い事を言ってくれる長男でした。





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