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【イベントレポート】ソフトウェアテストシンポジウム2024 東京(JaSST’24 Tokyo)

QAチームの松永さん、安田さんがJaSST’24 Tokyo主催のイベント「ソフトウェアテストシンポジウム2024 東京」に参加しました。お二人よりレポートが届きましたので紹介いたします。

お二人には、イベントについてのインタビューも行いました!
記事はこちら↓

ぜひ併せてご覧ください。


イベント概要

開催日時

令和6年3月14日・15日

シンポジウム参加セッションの内容

  1. 「ソフトウェアテストをカイゼンするためのいくつかのアイディア」

  2. QAエンジニアの〇〇up!キャリア解剖で見える今どきの成長軸とは?

  3. 三社三様のQAのカタチ

  4. 「価値あるソフトウェア」の”価値”ってなぁに?

  5. 温故知新:QAエンジニアとして日本的品質管理を再興する

  6. UIからの自動テスト事例2選

会場内の様子、雰囲気

本イベントは、5つの会場が用意されており、参加者は自身の関心やニーズに合わせて多様な情報や知識を得ることができるよう、タイムテーブルをもとに異なるテーマや内容のセッションが各会場で開催されていました。
また、スポンサーブースでは、テスト自動化ツールの紹介やアンケート回答でグッズがもらえたり、過去のシンポジウムの予稿集の配布なども行われており、活気あふれる雰囲気でした。

所感

いくつかセッションに参加したのですが、特に気づきを得られたのは
「QAエンジニアの〇〇UP!キャリア解剖で見える今どきの成長軸とは?」
です。

このセッションに参加を決めたのは、安田さんの今後の展望について参考になればと思ったためで、自分の学びや気付きに紐づくものとは考えていませんでした。ですがいざ参加してみると、プレイヤー編・マネージャー編どちらも大変参考になる内容でした。

予想外だったのは、プレイヤー編のほうが気付きになったという点です。
プレイヤーだった頃は当時のメンターの真似をすることに意識を向けており、様々なスキルはその中で得られたため「どのように能力を高めていくか?」をあまり意識しておりませんでした。
あらためて意識せずに習得したことについて何が問題なのか?をざっくり掘り下げていくと、
意識をせずにスキルを習得→習得した方法や過程を言語化できない→その状態で人に教えることが可能か?
という考えに行きつきます。

実際、どのスキルにおいても自身の感覚値や経験則なものが多く、
「悩んでいるプレイヤーにする助言が一般的に最適とは断言できない状態」
であるということをあらためて認識しました。

とはいえ、感覚や経験則は実体験に基づくものでリアルを教える点で言えば非常に役に立つため、足りていない各種スキルを学ぶ方法を言語化したものと組み合わせて、自分なりにプレイヤーの導き方を模索していきます。
(松永)

まず初めに、全体的なカンファレンス内容として感じた個人的な印象は、
セッションごとで全く違う内容ということではなく、概念的に「品質」や「価値」それぞれを捉えて各セッションで深掘りしているような印象を受けました。

講演の中で「品質」や「価値」とは何かということが度々問われており、
単に「価値」と言っても価値には色んな種類があり、客観価値説…主観価値説…など。その中でも「機能的価値と情緒的価値は比例しない」という話が興味深かったです。
この場合でいう機能的価値とはシステムにおける機能の多さや充実度のことであり、情緒的価値とはユーザーがシステムに対して持つ感情の部分です、すなわちイメージや思い出・愛着などにあたります。
これが比例しないということはつまり、顧客側が価値があると評価するのは決して機能の多さで決まるものではなく、それ以外のことなのではないかと。

確かに、自分が何か製品を購入しようとする時に何に価値を感じて購入しているのか。自分の普段当たり前にしている行動や思考を振り返って改めて「価値」とは何なのかを考えることができました。また、「品質や価値」と「テストの有用性」についての話も興味深かったです。
なんのためにテストをするのか、テストはなぜ必要なのかということ。そもそもテストはリリースを判断したり品質を評価するためのものと考えていたが、ただバグがない、デザインが整っている、だけで品質の良い製品だと言えるのだろうか。
当初のユーザーが持つ課題が解決または改善されてこそ品質が評価されるのではないか、ユーザーの考える品質や価値に対してテストでどうアプローチしていくべきなのか、重要でないことについて過剰なテストをしていないだろうか。など、テストの有用性について考えさせられました。

今回初めて参加しましたが、参加以前まで「品質」や「価値」について、深掘りしたことがなかったのですが、今回の講演を通してさまざまな意見や見解から改めて自分の中でQAの考え方について理解を深めることができました。
また、他社のQAについても知ることができました。年齢も経歴も役職もさまざまで、現在の業務として取り組んでいることや、これからやっていきたいこと、QAならではの悩みなども知ることができ、こんなにたくさんのQAがいることへの驚きと共に親近感も感じられました。
何より講演者の方たちが情熱を持って「品質保証(QA)」という答えのない議題についてひたすらディスカッションしたり、心から楽しんで試行錯誤している姿が印象的でした
次回も機会があれば参加したいと思います。
(安田)

おまけ

RIZAPブースでチョコザップのグッズをいただいたり、Autufyからキャラクターのステッカーをいただきました。10周年の記念誌などもいただきました!

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