読んだ本の紹介~天才IT大臣オードリー・タンが初めて明かす問題解決の4ステップと15キーワード~
今日は、本の紹介です。オードリー・タンさんの「天才IT大臣オードリー・タンが初めて明かす問題解決の4ステップと15キーワード」です。なんか最近、本の引きがいいんです!ほんとに!この本も今の自分にとってすごく沁みる本でした!
オードリー・タンさん
オードリー・タンさんを知ったのは、コロナ禍が始まってしばらくしてから以下のニュースを見たときでした。
台湾の大臣が東京都のサイトにGitHubで参加してる?
そもそも東京都がコロナ対策サイトをGitHubで管理していることが、新しいなぁと思っていたんですが、そこに海外の大臣が参加してくるのってすごいことだなぁと思いました。というか、台湾では有名なプログラマーが大臣になっているということも知りました。
そのあと、ぼくがよく聞いているPodcastのrebuildfmでインタビューが公開されていて、オードリー・タンさんがPerl6のPugsを開発されていたことを知りました。Perlは好きな言語なので、ここで一気に(勝手に)親近感が湧きました(笑)
そんなこんなで、Preme Readingを覗いているときにオードリー・タンさんの本があったので即ダウンロードして読み始めました。
すると、この本は
という文から始まっていました。同じ言葉を、ぼくは自分の自己紹介でよく使います。絶対楽しい時間になるな、と確信して読み進めました。
向き合って、受け入れて、対処して、手放す
問題解決に対して、オードリー・タンさんのベースとなっている考えは、
です。
この中でも最初「向き合う」と最後の「手放す」がすごく自分自身に響きました。
まず「向き合う」は、問題に実際に直面した人の話をよく聴く、傾聴するということが大事だと。すべての人の側に立って、自分の経験に基づいて相手の状況を想像し、理解する、これも重要なことだと書かれていました。
ほんと、その通りだなと。
これは仕事もそうなんですが、今後新規事業を考えていく上でもすごく参考になりました。何かプロダクトを作るとき、エンジニアだとどうしてもプロダクトアウトの考えになりがちですが、やっぱり重要なのはマーケットインだというところにも通じていると思います。最近意識しているところでもあるので、間違ってなかったなと思うとともに、すべての人の側に立つという広い視座も必要なんだなと意識をアップデートできたと思います。
次の「手放す」は、現状では全くできていないことだし、目指したいと思えることでした。
「手放す」を考える上での導入は、競争がすべてではない、ということでした。競争は人を成長させるうえで必要なことでもあるが、四六時中競争のことばかり考えていると精神的に大きな負担となる。競争以外の選択肢があるということを常に意識し、飛び込むことが必要じゃないかと。つまり、とある問題に「向き合い」、「受け入れて」、「対処した」あとはずっと自分が競争の中にいるのではなく、世界中とシェアし、成果物の独占権を放棄、つまり「手放す」ことでその問題は、さらに広く影響を与えることができるし、もっとより対処方法がでてくるかもしれない。そうすることで、未来につなげることができる。
ここで、”ログアウト”とは死を、”ログイン”は生を意味しています。自分が死ぬときには、生まれたときよりも良い世界でありたい、これはすごく基盤となる考え方だなぁと思いましたし、こうありたいとぼく自身も思いました。大層なことは言えないし、できることは小さいかもしれない、でも目指してみたい、そう気持ちを新たにしました。
オープンソースコミュニティ
ここまでの考えを実現された1つの形が、オープンソースコミュニティだそうです。「不特定の人に向けたシェア」から始まり、「人々の貢献を結集する」過程を経て、「持続可能でシェアが可能な、リレー方式による創造性が生み出される」という一連の流れが形成されていると。ほんと、その通りだなと、実際にそれが世界中で重要な役割を果たしてるし、色んな人たちの力を増幅(エンパワー)していると思います。
実は、結構前からOSSには興味があって、自分でも貢献できないもんかなと考えていました。でも、自分の実力が通用するかもわからないし。。と二の足を踏み続けてきています。でもやっぱり飛び込んでみないことにはわからないし、必要としてくれる人たちがいるかもしれないと思ったので、チャレンジしてみようと思います!
睡眠が大事
あとは睡眠がすごく大事だということがよくでてきました。もちろんわかってはいるんですが、限られた時間の中で成果を出すために睡眠時間を削ることを、正直よくやっています。でも科学的にもよくないんですよね。。。
ちゃんと睡眠時間を確保するように気を付けます。