読んだ本の紹介 ~岩田さん~
今日ご紹介する読んだ本は、ほぼ日刊イトイ新聞さんの「岩田さん: 岩田聡はこんなことを話していた。」です。知り合いの方から紹介しもらって読みましたが、いま悩んでいる自分自身のミッションのヒントをもらったような気がしています。
岩田聡さん
この本を知り合いの方から紹介されるまで、岩田さんのことは知りませんでした。2002年から任天堂の代表取締役社長を務められた方で、就任当時42歳だったそうです。もともとはエンジニアをされていて、今のぼくと同い年で任天堂の社長になるなんて、どんな感じなんですかね。
ぼくも小学校からファミコン、スーパーファミコンと任天堂のゲームはめちゃくちゃ遊んでます。「星のカーヴィ」、「ピクミン」、「MOTHER2」などが本の中に出てきますが、ほとんどやってる!!と昔を懐かしみながら読み進めました。特にMOTHER2の開発の裏側に、あんなことがあったなんて。。。
一気に(勝手に)身近に感じてしましましたが、岩田さんの考え方や実践されたことを今回知ることができて本当に良かったと感じています。この本の中にはたくさんの素晴らしい言葉が集められていたのですが、その中でいくつかを紹介したいなと思います。
自分たちの強みを知る
まず、「なるほど」というか、「やっぱりそうだよね」と思ったことが自分たちが得意なことを知る方法です。やりたいことと得意なことは違っていて、得意なことを優先する方がお客さんには喜んでもらえる、ということが書かれていました。個人的にも、この部分はいつも迷路に迷い込んでしまって、やりたいことを優先したりしてしまうことが多々あります。が、限られた時間の中、最大限の成果を得るためには優先順位を決めなければならない。その基準として、得意なことから順番にやっていくべきだと。
実際に、ぼく自身やりたいこと重視、というかやらなければならないことに加えてやっていた時期がありました。それはそれで個人的には充実していたんですが、端的にいうとオーバーフローしました。それで、周りに迷惑をかけてしまいました。。。この経験から、時間の使い方に関して意識するようになったのですが、どのような軸、言い換えれば優先順位をつけると、自分自身も納得できて、成果も最大化されるのかを考えていたところでした。そんな中で、自分の技術的にはそれほど大したことはしていないことで、非常に喜んでいただける経験がいくつかあって、「別に世の中の最先端じゃなくても喜んでもらえるんだなー」ということを漠然と感じていたところだったので、後押しをしてもらった気持ちです!やっぱり、自分たちの行ったことで喜んでもらえるのがうれしいなと。
「プログラマーはノーと言ってはいけない」発言
本の中にこんな一節がありました。言葉だけを見ると、ちょっと怖い一言にように思えますが、その背景はすごく共感できる内容でした。プログラマーはアイディアを具現化する役割なので、そこで「できません」と言ってしまうとアイディアが形にならないだけでなく、次の新しいアイディアも出しくくなる。一度断られてしまうと、これまでにないようなアイディアは言いにくくなっちゃいますよね。
あなたはいまハッピーですか?
岩田さんの活動で、すごいと思ったことが「半年に1回、社員全員との面談」です。HAL研究所の社長をされていたときから行われていたそうです。本を読んでいて、ぼくもこの面談を受けてみたかったなぁと思いました。会社のメンバーが共通の目的を持つために、個人個人を知りたい、そう思ってくれる上司と会話できるって部下からするとすごくありがたいなと。また、これが会社の方針や動きに反映されるとやりがい倍増ですね。
岩田さんの仕事観は、「ほかの人がよろこんでくれるのがうれしい」「まわりの人がしあわせそうになるのが自分のエネルギー」だったそうです。面談での最初の質問が「あなたはいまハッピーですか?」だったそうです。なんか、めっちゃ響きました。
去年末から自分自身のミッションを模索しています。自分がどんなことがしたいのか、どんなことができるのか、そして貢献できるのか。
その想いに当てはまる言葉ってなんだろう、と色々考えてきました。今回岩田さんの本を読んで、「喜んでもらえる」「自分のエネルギーになる」という言葉が自分の想いにもあってるなと。かつ、自分自身がハッピーでなければいけない。なんか、少しもやが晴れた気がします。
こんな格好いいミッション・ビジョンを掲げたいな、と気持ちを新たにしました。
そのほかにも、響いた言葉を少し書き留めておきたいと思います。この本は何回も読み返したいです。
私心というものを、どれだけちゃんとなくせるのかが、マネジメントではすごく大事だ
暴論からはじめる議論は無駄じゃない
従来の延長上こそが恐怖だと思った