jog・(E)ペースを考える

ランニングの基本となるジョギング、競技者がよく言うところのjog。
実はこれを説明するのが一番難しいのかもしれません。
目的が一つではないからです。
疲労回復のjog、体調やリズムを整えるjog、ポイント練習につなぐ目的のjog、フォームを安定させるjogなど切りがありません。
一言で片付けるのなら、
「自身の目的意識によって変わる!」
と言うことでしょうか。

基本的にペースは最大心拍数の約65%からと言われています。
VientoRCのガイドラインにも65〜80%弱と書いています。
ジャックダニエル氏も65〜78%と言っており、イタリアのランニングコーチであるレナト・カノーヴァ氏は75%以上で走ると言っています。
日本の大学や実業団の世界でも、特に女子選手のjogは速いです。
一つの理由として、ゆっくりのjog=接地時間が長い=動きが悪くなる=ランニングエコノミーの低下ということが挙げられます。

では、LSDという練習がありますが、速くはなるのか?
私の答えはNOと言っておきます。
初心者や走力の低いランナーには基礎体力の向上や毛細血管の発達などの効果はあり確かに有効ですが、あくまでも基礎的な部分であるため、経験のあるランナーにはあまり有効ではありません。結果として、全般に有効なトレーニングではないため、限定的な運動効果と考えます。

ジョギングの位置付けこそがトレーニングメニューの行間を読むところであり、ポイント練習自体は、実はどこも大きく変わってやっているところってないのですよね。
ジョギングの位置付けとは、結局のところ練習計画を立てて、ポイント練習をやった疲労感を踏まえて、次のポイント練習を外さずにやれるかを自分の体との相談と今の時期の目標を兼ね合わせたことかと思います。

画像1


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?