速く走るための3つの要素
前回は、速く走るためには生理学的要素と運動強度や種目を理解し、考えてプログラムを組む事が必要です。ということでまとめました。
マラソンを速く走るための生理学的要素として
最大酸素摂取量(VO2max)
乳酸性作業閾値(LT)
ランニングエコノミー(RE)
これらの3つで70%以上を占めると言われています。
それぞれを簡単に説明すると。。。
最大酸素摂取量とは体の中にどれだけ酸素を取り込めるかという能力です。
マラソンの記録と最大酸素摂取量の相関関係は科学的にも明らかにされています。
速い速度で走ると、ハアハアゼイゼイと息が上がりますよね?
激しい運動をする為には酸素が必要です。
そのために呼吸が上がり、酸素を取り込んでエネルギーを作ろうとします。
乳酸性作業閾値とは、激しい運動をすると、体内の糖質を使ってエネルギーと乳酸が生成されるのですが、運動強度(ランニングスピード)を徐々に上げていくと、血液中の乳酸量が急激に増えるポイントがあります。
これが「乳酸性作業閾値(LT)」といわれているものです。
詳細は省きますが、この値が高い方が、より速くより長く走ることができます。
最後のランニングエコノミーとは走の経済性と訳され、効率の良いランニングフォームです。
効率の良いランニングフォームを習得すれば、少ないエネルギーで多くの推進力を生むことができ、タイムの短縮に効果的です。
フォームの改善には意識だけでは改善されません。
筋力・柔軟性・神経系など様々な要素が必要です。
では、3つの要素をどのように取り組んでいけば良いのでしょうか?
ランニングにはゆっくりとしたジョギングから全力疾走まで、様々なスピードで走ることができます。
そして、速く走ろうとするほど、走る距離(時間)は短くなります。
ゆっくり長く走ること、速く短く走ること。
この組み合わせが速く走るための肝になります。
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