疲労と向き合う
ランニングをすると疲労します。
ロング走の疲労とスピード走の疲労とではまた少し違った感じです。
そして、疲労はランだけでなく日常の仕事や家事などからにも起こります。
基本はその日の疲れはその日から!
その観点から考えると、練習後のクールダウンが考えられます。
Viento Running Clubでは練習の逆のことを行っています。
ロング走の後ならスピード走。
一般ランナーでは100mくらいの流しを数本行っています。
大きな動きで筋肉をストレッチさせる狙いです。
また、インターバル走などの後ではゆっくりとしたjogを取り入れています。
これは乳酸の除去や酸素を各細胞に送り込む目的です。
陸上競技経験者なら極々一般的なことですが、市民ランナーの方は忙しく疲れもあり、なかなかクールダウンに時間をかけない(かけれない?)方が多いと思います。
でも、やるのとやらないのとでは、翌日の疲労感が全然違います。
ちなみに、Qちゃんはシドニーオリンピック前の合宿時には60分のダウンjogをやっていたのをTVでやっていました。
これって、今の言葉で言うとガチユル走の一種ですね。
それから、おすすめなのが足裏ほぐし。
練習会では最後に竹踏みを実施しています。
シューズの中で体重の3倍もの衝撃と闘いながら地面と接する唯一の場所であり、たくさんの足つぼがあるため、疲労回復の効果は絶大です。
以前、足が疲れすぎて寝れなかったことがあり、目が覚めて夜中に竹踏みしたら、爆睡できたこともありました。
あとは入浴です。
意外とシャワーで済ませている方は多いのではないでしょうか?
湯船に浸かることで、血行の促進・浮力によるマッサージ効果・重力の解放から筋肉のリラックスなどの効果があります。
さらに、交代浴を行うとアイシング効果もあり、炎症を押さえたり新陳代謝の活性化なども行えます。
入浴後はストレッチが大変おすすめです。
体が温まっているときに筋肉は伸びやすいため、疲労で凝り固まった筋肉を伸ばすことで筋肉の弾力性が蘇ります。
私は太腿の前や腰を念入りにストレッチします。
そうすることで、翌日の走りが腰が入って足が動きます。
最後は睡眠。
なんだかんだといっても6時間以上は確保してほしいですね。
人間以外の野生動物は体調が悪くなった時、薬は飲まないので体を安静させることで回復させます。
もちろん食事やアルコールにも気を使いつつ過ごすことも大切かと思いますが、食べたいものを食べたいだけ食べるというのは欲を満たす観点ではいいのかもしれませんが、体調のことを考えるとあまりおすすめではありません。
普通に考えると、走るエネルギーは肝臓で作られます。走って内臓が揺れたり、して負担がかかっているのに、大量の食事で消化させる負担やアルコールの分解の負担を考えると、次の日、胃がもたれたり、食欲がなく疲労感大有りですよね。
巷ではチートデーとっているようですが、本来のチートデーの意味とドカ食いを履き違えている人が多いです。これを某有名なトレーナーがメディアを通して行っているのだから、同じ職業として情けない話です。。。
口に入れていいものはそんなに大きな変化がすぐには感じ取れません。せいぜいなんとなく体調がマシかなっていう程度かと思います。それがドラゴンボールの仙豆のようにすぐにめっちゃ良いってのは明らかに麻薬かドーピングでしょう(笑)
でも、腐ったものや体によくないものはすぐに下痢や嘔吐など体調の変化が起こります。
そこまでいかなくても、翌日に胃もたれや二日酔いは疲労回復を明らかに妨げていますよね。
練習があった当日だけでもこれだけの回復ポイントがあります。
ですので、練習計画をしっかり立てて頑張る日と体調を整える日と分けていくことはとても重要です。
でも強化する期間には頑張らないといけない時もあります。
だから計画が必要で、目的のレースから逆算していくのです。
長くなりましたが、疲労と向き合うことで故障の予防にもなりますし、継続した練習が積めることでパフォーマンスの向上につながっていきます。
速くなるのに特効薬はありません。