記事一覧
私という生き物の正体
私は、できそこないだ。
私は、"人"の形を取り繕っているだけの、ぶよぶよに溶けた何かだ。
4年前に書いた記事にも出てきた、こいつだ。
思春期の頃は自分のことを「欠陥人間」と呼んでいた。
あの子が持っているこれを、その子が持っているそれを、私は何も持っていない。取り柄のない。可愛げもない。そんな私のことを誰が好いてくれるんだろう。そう思ったから卑屈になることだけは避けた。卑屈になりそうな私を注意
玉坂汐音という存在 #6
大学生になった私は、それはそれは充実した毎日を過ごした。
片想いで終わる前提ではない恋愛を知った、お酒も知った、様々なすったもんだの当事者にも傍観者にもなった。そうしているうちに、玉坂汐音という存在は過去のものになっていった。
前回の最後に触れた「汐音の未来の話」がなければ、大学生になった時点で私は彼女から解放されただろう。あの短編、汐音が小説家として自立し、取材旅行に行く空港でかつての片想
結局、自分を好きになるしかない
自分が正しいと思うことが周囲の人にとっても正しいことなのか、常に小さな不安と恐怖が付き纏っている。
ただ、ふと裏返してみれば、私の正誤判断はただ自分にのみ委ねられているのではないだろうかと気付いた。もちろん、「誰かがそれを良いと言った、悪いと言った」ということを無視しているわけではない。しかしそれは一要素であり、それを吸収した上で、私は自分の経験とデータと感覚で目に見えるもののグラデーション
9歳の私がたぬきちと再会した話
久しぶりのnote更新になります。筆がたどたどしいかもしれませんがご容赦ください。
1ヶ月ほど同人誌の原稿を怒涛の勢いで進めていました。やっぱり本を作るのって良いですね。自分の作品ながら惚れ惚れしちゃいます。あと何万回チェックしても完成品で見つかる誤植は本当になんとかなりませんか?他人に見てもらうしかないんだろうか……。
さて、突然ニンテンドーSwitchを手に入れたので、遅ればせながら『
UNDERTALEというゲーム アルフィーとアンダインについて……ではなく女の子同士の恋の思い出#2
※この記事はUNDERTALEのPルートネタバレを含みます。
今回は9割個人的な思い出話です。本当に思い出話をしているだけです。
改めて私のアンダイン、「初恋の女の子」の話をする。
彼女は中2・3時のクラスメイトだった。日本舞踊を習い、剣道部のキャプテンをしており、性格も風貌もさっぱりとした、誰もが「あの子はカッコイイよね」と納得するような女の子である。反面、ジャニーズなど当時の女子中学生らしい
UNDERTALEというゲーム アルフィーとアンダインについて#1
「ゆめにっきが好きならUNDERTALEおすすめだよ」
「MOTHERが好きならUNDERTALEも絶対好きだよ」
「moonが好きならUNDERTALEやったほうがいいよ」
これまでに聞いたことがある評判がこれなもんで、UNDERTALEは実況動画を見る前に絶対に自分でやろうと、トリプルビンゴである私は決めていた。
結果から言うと、私が自力でやったのは途中までだ。先日、とみにかなり応援している