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UPCYCLE♻️未来を創るのは子どもたちだ!
保育園の本棚に、こそっと2冊を置いてみた。
これは、ヘリーハンセン(アウトドアのお店)で貰ったフリーマガジン📚
【プラスチックごみが、海の生き物たちを苦しめている】ということを、イラスト・写真・インタビュー・研究結果などで分かりすくまとめられている。
私が働いている保育園(法人)は、環境保護活動に力を入れているのだが、スタッフや保護者、小学生へのアプローチはよくあるが、保育園の子ども達へはなんとなくしか伝えられていない感じがあった。
この冊子をパラパラめくったとき「この冊子を使えば、保育園の子ども達にも分かりやすく伝えられるかも!」と思った。
表紙の写真も、海や生き物が大好きな子どもの興味を惹くにはピッタリだった!
本棚に置いて30分も経たないうちに、4歳の女の子が「みんとー!これなぁに?」と私のところに冊子を持ってきた。
その子は、常に周りを見ている子で、誰かが髪を切ったり、物の場所が変わっていたり、他のクラスの子が寂しそうにしていたり、変化に気付くセンサーがすごい子なので「さすがっ!」と思った。
「これはねぇ、人間が海にゴミをぽいぽい捨てるから、そのせいで海の生き物たちが死んじゃうんだよー、大変だよー、って書いてある本だよ」
『え〜???死んじゃうの?』
「うん。この写真見て!鳥さんが間違ってペットボトル食べちゃって苦しいよーって言ってるの」
『うわぁぁぁぁ…』
「この写真とかさ、クラゲに見えるけど、実は、ぜーんぶ海に捨てられたゴミ袋なんだよ」
『ほんとだぁ、、、』
「カメさんが、クラゲと間違ってゴミ袋食べちゃって、死んじゃうこともあるんだって」
『え〜〜〜』
「海にはさ、お魚たくさんいるでしょ?」
『うん』
「でもね、人間がゴミぽいぽいするから、実は魚よりもゴミの方が多いんだって」
『そうなのっ?!海汚くなっちゃうね…』
「今度さ、海遠足行ったとき、ゴミ拾いしたらどうかなぁ?」
『うんゴミ拾いする!!カメさん死んじゃうの、かわいそう!』
その後、この女の子は、冊子を持って園内にいたスタッフ数人に、私から聞いたことを必死に話していた。
『あのね!あのね!海にね、ゴミたくさんあるから、カメさんたちが死んじゃうの』
『みてみて!(写真を見せながら)鳥さんが、ペットボトル食べて死んじゃうの』
目をうるうるさせながら、必死に伝えていた。
その姿は地球に生まれた一人として、【どうにかしなくっちゃ!】と必然的に感じ、動いているようだった。
本棚に、この冊子をこそっと置いた。
たったそれだけのきっかけが、その子と、その子の周りの人が、環境について考えることに繋がった。
そのとき、ぐっと世界が動いた感じがした。
私たちは、つながりの中で生きていて、ささいなきっかけで、知らなかった世界を知ることができて、知ったからこそ、行動が変わり、習慣が変わり、世界が変わる?かもしれない。
そのきっかけを作ってくれた、このフリーマガジンには誰かしらの想いが詰まっていて、その想いが想いを引き寄せたんだろうな。
ちなみに…
「UPCYCLE(アップサイクル)」とは?
→廃棄物や不要になったものをゴミとして捨てるのではなく、新しい価値を付加して需要を生み出す循環システムのこと。