せいろは万能調理器具である
せいろとは、蒸し料理をするための調理器具である。
中華料理屋に並んでいて、シュウマイや点心をあたためるために使われることが多いイメージがある。家庭でせいろを使うと言っても、チルドのあんまんを温めるぐらいしかイメージがわかないだろう。
蒸し料理とは実に多彩で、実はせいろがあれば料理の幅が大きく広がる。
約1年に渡ってせいろを使い続けて分かった便利さを紹介するためにこの記事を書いている。
せいろの仕組みと使い方
せいろは、水を張った鍋の上に置いて使用する。材料をせいろの中に入れて、下に置いた鍋の水を沸騰させると、湯気がせいろの中を通る。この湯気の熱気で材料が加熱される。
そのため、追加で購入するのはせいろだけでよい。せいろのサイズをすでに持っている鍋に合わせれば、鍋は流用できる。
蒸す調理の特徴
1. 火加減の調整が不要
せいろは湯気で調理するので、鍋の水が沸騰さえすれば良い。したがって、火加減を気にすることは不要である。水の残量にのみ気をつければよい。
とりあえず水は鍋に半分ぐらい、火は中火に固定で大丈夫。
2. 調理時間の調整が不要
せいろは間接的な湯気の熱気で調理する。直接火を当てたり、熱湯の中に入れることなく、熱気に食材が包まれることで調理が進む。そのため、多少調理が長くかかりすぎても、焦げたり煮くずれたりすることが起こり得ない。
とりあえず15分ぐらい放っておけば大丈夫。
3. 並列処理が可能でスケールする
せいろは、食材を入れるカゴと、上に乗せるフタから構成される。カゴの中には皿を入れてもよいので、小皿に蒸したいものを入れて皿ごとあたためれば、複数の蒸し料理が同時にできる。これは、炒めものや煮物ではできない調理方法である。さらに、カゴは(湯気がたどり着く限り)何段にしても良いので、キッチンのなかのコンロから上の空間を有効活用できる。
ただし、何事もいきなり大量に始めると飽きる可能性があるので、
とりあえずカゴ1つとフタ1つから始めれば大丈夫。
せいろを使った調理方法
せいろ料理といえば、茶碗蒸しや焼売などが思いつくが、凝った料理に使う必要はない。普通の材料でも、蒸すだけで手軽に美味しく食べられる。
1. 食材を準備する
ジャガイモや、大根、ほうれん草など適当な野菜を買う
なにか薄く切られた肉や魚を買うのもよい。バラ肉やタラはおすすめ
2. 洗って切ってせいろに入れる
サイズは、せいろの中に入るように切る。幅3〜4cmぐらいあればよい
せいろの中にクッキングペーパーを敷いておくと、後で洗い物が簡単になるのでおすすめ。
3. 蒸す
湯が沸いたら、蓋をしたせいろを鍋の上に置き、15分程度放っておく。
時間が経ったら爪楊枝で刺してみて、固くなかったらOK。硬かったらもう数分待つ。
4. 食べる
マヨネーズやポン酢を付けて食べる。食べてみて硬かったらもうちょい蒸す。
ここにある通り、食材を蒸すなら事前の味付けは不要。あとでなにかソースでも付けて食べればよいので、本当に切って蒸すだけでよい。
まとめ
フライパンで炒めたり、鍋で煮たりするように、せいろで蒸すと言うのは気軽にできる料理方法の1つである。 セールは東急ハンズなどで買うことができる。鍋とのサイズを揃えることにだけ気をつければ何を買ってもよい
何とか蒸して楽しいと思い出したら、蒸し料理の本を1冊買っていろいろやってみると世界がより広がるだろう。蒸しパンや茶碗蒸しなど、よくある「蒸し料理」を作るのも楽しい。