Teatro Anatomico
イタリア、エミリア=ロマーニャ州、州都ボローニャ。2015年ローマ、トスカーナ州、ミラノで万博、ヴェネツィア巡りの中で滞在したボローニャの時のことです。
この2021年ではちょっと夢物語レベルの旅程ですね‥
自転車を借りて皆で市内を駆け巡りました。煉瓦色に包まれた街並みです。美しいアーケード"ボルティコ"を潜って、危ないアブナイと言いながらレンタル自転車を走らせます。振り返ってみたらバイクがずらり。
街のシンボル、ボローニャの斜塔アッシネリの塔も登りました。クラクラとしてしまう階段と高さです。
塔からは隣のガリセンダの塔と比較してその傾きを確かめ(?)街を一望します。こんな街並み眺める事ができました。煉瓦、レンガ‥うっとりしてしまいます。
そしてボローニャ大学アルキジンナジオ宮へ。ボローニャ大学は世界最古の大学です。
世界で最も古い大学は様々な地域でここがここがと謳われていますが、ボローニャ大学もれっきとした権威ある最古です。設立は1088年(!)と言われています。中に入ればその歴史と伝統を一目で感じ取る事ができます。
アルキジンナジオは17世紀に建造され、19世紀初頭までボローニャ大学の本部がありました。現在、一部は市立図書館として使われています。
ここが大学として使われていた‥
生徒の勲章の数々‥
写真で少しでも伝われば‥
ずしりと重みを感じる通路、壁天井に言葉が出ません。圧倒されました。
美しすぎる本棚。
そして世界で初めて人体解剖が行われた教室へ。
その名も解剖劇場-Teatro Anatomico-
「皮を剥がれた人」の像
見守る歴代の医師達、ガレノスの木像
天井の星座の装飾。
人体は神秘や宇宙とも呼ばれますが、解剖台頭上がこのような装飾というのは美しい設計だなぁと思います。
キリスト教的にタブーでもあった人体解剖。
けれども人間の探究心というものは時に抑えられるものではありません。またこのような研究無しには医療の発達もないでしょう。
解剖劇場と名付けられた空間。一度観る価値ありです。
ローマやフィレンツェとはまた一味違ったボローニャ。美食の街とも言われていて(でもイタリアはどの地域で食べても美味しい‼︎)日本でもメジャーなボロネーゼはボローニャの名物です。ハム、サラミも有名ということでしっかりと堪能しました。見所満載、ボローニャでした。