ベルニーニとの出逢い
ベル二ーニ [Gian Lorenzo Bernini 1598-1680]
数多くの彫刻と建築物を生み出したベルニーニ 。バロック芸術の代表的なローマの巨匠です。
ローマはベルニーニの作品で溢れています。ヴァチカンサン・ピエトロ大聖堂の広場に圧巻の内装と天蓋、ナヴォーナ広場の噴水、サンタンジェロ橋の天使の像…
彼を知らない人でもローマに行ったことがある人は絶対に見たことがあるはずです。私がベルニーニの作品に出逢ったのも学生の頃に初めてイタリアに行った時のことです。当時は私も彼の名前も知らなかったのですが…ただただその芸術/美しさに圧倒され、心奪われました。
ダイナミックで躍動感のある彫刻達にこれが人の手で造られたのかと。驚きの連続で、私がイタリア好きになったキッカケはベルニーニの彫刻がルーツといっても過言ではないでしょう。旅行から帰った後、心動かされたものを調べていたらベルニーニの作品ばかりで、それからイタリアに行っては彼の作品を求めて巡りました。
ローマ、ボルゲーゼ美術館はベルニーニを思い切り堪能できます。
肌にむっちり食い込む指。こんな肉感的な彫刻を観たのは初めてでした…
足の裏まで!抵抗が足先まで表現されています。捻りが加えられた体制。ドラマチックでダイナミックな彫刻は今にも動き出しそうです。
アポロンから求愛を受け拒むダフネ。父の手によって月桂樹に変身する瞬間です。
好きなアングル。
ヒトの肉体美と布のしなやかさ、植物の生命力が大理石で丁寧に表現されています。どの角度から観ても本当にうっとりしてしまうくらい美しいです。彫刻の楽しみはこうして様々な堪能出来る事!展示位置にもよりますが、こうしてより格好良く見えるアングルを探すのも、新しい発見に繋がります。
宗教的体験、肉体と霊魂の融合。天使に矢で射抜かれ法悦を感じるその表情に見惚れます。天使もうっとりと優しく微笑んでいます。
この子は保存されている教会を探すのに一苦労した記憶があります。街の一角にひっそりと佇む教会でした。
こちらも議題は異なりますが天に召される瞬間の法悦が表現されています。何とも言えない表情。
数々のベルニーニの作品。一度観ると巨匠と呼ばれる所以がわかります。
美しい肉体美 劇的な構造 躍動感
すっかりとベルニーニの作品に魅了され、イタリア各所に存在する彫刻を目指しては足を運びました。フィレンツェ 、シエナ、、ルーヴルにもあります。思いがけないところで出逢った時はそれは感動ものでした。
絵画同様、「本物に触れる。直接観て感じる」喜びを与えてくれた人でした。これからも多くの人に感動を与え続けて欲しいです。モノを生み出す才能、表現力と技術を持つ人って本当に凄いなと感心します。鑑賞者である者達はその歴史と作品に敬意を示し、大切に受け継いでいくべきだと私は思います。
それしかできないというのが本音ですが、それもとてと大切なことです。いつか何かを生み出せたらなぁ。