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ガリレオガリレイ / Galileo Galilei

デザイナー:Tomáš Holek
アートワーク:Michal Peichl
出版社:Pink Troubadour
プレイ時間:60~130分
プレイ人数:1~4人

参照:Boardgame Geek

■ゲーム内容

ルネサンス時代の天文学者として、天体や星座の観測を行っていくゲームです。デザイナーは今年のエッセンでデビューなのに『SETI』や『Tea Garden』と合わせて三作もぶっこんできたトマーシュ・ホレク。

ゲームのメインシステムは二重のロンデル。基本的にはロンデルでパラメータや資源を獲得しつつ、天体観測で勝利点に変換していくイメージです。

ゲーム開始時の個人ボード。左の望遠鏡がロンデルになっていて、下から上へ移動する。

ゲームは終了条件を満たすまで時計回りに続きます。手番では、望遠鏡の移動→アクションの実行→クリーンアップの順番で行います。

望遠鏡の移動は、個人ボードの望遠鏡を1~3段階上に移動します。一番上まで到達したら、3段目まで戻って再び上に移動していきます。下2段は移動できない領域。要は同じアクションが連続で選べないようになっています。

望遠鏡の指してるアクションを行う。内側はタイルになっていて、実行後に一番下に移動する。

望遠鏡を動かしたら、その場所のアクションを行います。アクションは外側の固定アクション内側の可変アクション両方行います。アクションの種類は『ダイスの獲得』『ダイス目の加算』『観測』『彗星』『講義』『説得』『執筆』『アップグレード』などがあります。

ダイスの獲得』はサプライから赤、青、黄色の3色の中から好きな色のダイスを獲得します。各プレイヤー、ダイスは4つまでしか持てません。獲得時のダイス目は1となります。

ダイスは4つまで保持できる。

ダイス目の加算』は指定された色と数だけダイス目をプラスします。色が指定されている場合は、手持ちの指定された色のダイスが全てプラス対象です。例えば、手持ちに黄色ダイスを2つ持っている状態で、黄色が2上がるアクションをするのであれば、2つのダイスが両方ともダイス目を+2されます。

天体の観測では必要な色と合計値を満たすように複数のダイスを支払う。これは青と赤で7以上を作ると獲得。

観測』は星座もしくは天体を観測します。観測する対象はメインボードの天体カード。天体カードには必要なダイスの色と数値が記載されており、それを満たすようにダイスを支払います。

天体カードは上が天体で下が星座。星座は個人ボードからマーカーを置いて報酬を受け取る。カードは貰えない。

星座天体カードの下部に描かれていて、個人ボードから星座マーカーを配置します。この時、コストとしてダイスを支払います。星座は1アクションで2つまで同時にマーカーを配置可能です。マーカーを置いたら、カードに描かれた報酬と個人ボードで星座マーカーを外した時のボーナスを受け取ります。

天体を観測する場合は、同様にダイスを支払って天体カードを獲得します。報酬を受け取ったら、個人ボードに配置して、執筆アクションの報酬を追加します。

獲得した天体カードは個人ボードに重ねる事で執筆の列を延ばす役割を持っている。

彗星』は個人ボードからメインボードに彗星タイルを配置します。彗星タイルは観測アクション時に天体カードの獲得コストを下げる役割をしていて、2回支払いに使うと最後は早取りのボーナスが貰えます。

彗星タイルは個人ボードから移動。コストの支払いに使うと下に降りていき、最後はボーナスになる。

講義』アクションは3つある大学のパラメータを上昇させます。上げるとボーナスが貰えたり、ゲーム開始時に決められた得点条件の倍率が上がります

講義すると定められた得点の倍率が上がる。今回は執筆の進み具合や星座マーカーや彗星タイルが勝利点になる。

執筆』は個人ボードの本を移動させるアクションです。本は4列あって、アクションには1列を最後まで進めるものと、好きなように列を選んで指定された数だけ進めるものがあります。通ったマスに描いてある報酬が貰える

執筆することで本が先に進む。通ったとこに描いてある報酬が貰える。

アップグレード』は内側のアクションタイルを選んで裏返すアクションです。裏返すことでアクションが強化されます。

一番上がアップグレード。内側のタイルを裏返して(黄色っぽい色が裏面)アクションを強化する。

最後に『説得』。誰を説得するのかと言うと異端審問官です。天体を観測したり講義や執筆活動をしていると突然異端審問官が押し掛けてくることがあります。こいつを説得して懐柔します。説得し続けると最後には味方に付いてくれるし、説得しないと結構なマイナスなので、アクションを使って何とかしたいところ。

一番下が異端審問官。説得すると右に動いていく。一番右以外は最後にマイナス点になる。

後は、フリーアクション。報酬やアクションの一部として貰える四分儀トークンを使って行います。行うアクションによって使う量が異なります。できるアクションはダイスを交換したり増やしたり、異端審問官を説得したり、彗星アクションを実行したり。

フリーアクションの種類と必要な四分儀。

アクションを行ったら、最後にクリーンアップを行います。

まずは今使った内側のアクションタイルを一番下に配置して、ところてん形式で押し上げてアクションタイルを入れ換えます

次に異端審問官を説得していた場合は異端審問官トラックを移動させます。説得度合いによって、プラスに動くかマイナスに動くかが変わります。

異端審問官を説得してると、手番終了時に異端審問トラックが動く。一番左とか吊し上げられてるじゃん。

最後に早取りの目標タイルを達成していれば、達成を宣言します。全員達成可能ですが、最初に達成したプレイヤーのみ高い得点を獲得できます。

これを繰り返して、天体カードの山札が無くなったら手番数を調整してゲーム終了です。最後に講義による点数と異端審問官の点数などを合計して最も得点の高いプレイヤーがゲームに勝利します。

最後は衛星とか木星の目まで観測できちゃう。

■遊んだ感想

チ。- 二重ロンデルの運動について -

二重ロンデルを使ってダイスを育てて天体観測をしていくのをメインにしつつ、色々とやっていくゲームです。ロンデルで2つアクションを行いつつ、連鎖でアクションが発生したりフリーアクションを挟んだりするので、処理を忘れがちになります。

特にクリーンナップは色々忘れやすいので注意です。異端審問官の発動とか条件があまり他のゲームにないパターンなので特に忘れがち。ここら辺がもう少しスマートだと遊びやすくなるのではないかと思います。

内側のロンデルがなかなか曲者でアクションを行うと最低でも2手番他のアクションを行わないとロンデルに帰ってこないので意外と巡り合いません。

イメージとしては『ウインドミルバレー』の歯車ロンデルが比較的近い感じです。なかなか上手い組み合わせができなくて悩ましいですが、今欲しいドンピシャな組み合わせがたまに来るとテンション上がります。

ダイスを組み合わせて目標を達成するのがメインなのですが、場札に合わせてダイスを獲得しながら、目を大きくしていくのは、個人的にはなかなか個性的で面白く感じました。

天体観測と言うテーマと天体カードのイラストの美しさでなんかもう天体を観測して集めたくなります。あと、説得されて味方になっちゃう異端審問官かわいい。


ルールの複雑さ  :★★★★★★★☆☆☆
駆け引き     :★★★★☆☆☆☆☆☆
運の要素     :★★★★★☆☆☆☆☆
おすすめ度    :★★★★★★☆☆☆☆
自分は好きですけ度:★★★★★★★☆☆☆

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