【ワーママの読書感想文】孤立無援でも敵地に乗り込んでいく主人公に目が離せない!『恐怖を失った男』
こんばんは!今日も1日おつかれさまでした。
ミステリー大好き、フルタイム勤務ワーママ、みりーほです。
やっとのことで、クレイヴンの新シリーズ、『恐怖を失った男』を読み終わりました。
とにかくページ数が多かった!688ページもありました。
私の場合は、子育て中のため、読書をする時間が限られているので、時間がかかりましたが、
ある程度、読書する時間がある方なら、このページ数でも、あっという間に読めてしまうほど、ページをめくる手が止まらない小説です。
グレイブンと言えば、ワシントン・ポーシリーズが大人気の、イギリスのミステリー小説家です。
私も、第4作までは読み終えていて、現在第5作目の『ボタニストの殺人』を読み始めたところです。
ワシントン・ポーシリーズは、イギリスのカンブリア州を舞台にした、警察小説ですが、
本作は、アメリカを舞台とした、連邦保安官局特殊作戦群(SOG)の元指揮官であるベン・ケーニグが主人公です。
ポーは、現役の警察官で、イギリスが舞台なので、多少ルールを外れても、警察官らしい振る舞いで、犯人にたどり着くのですが、
ベンは、現在はSOGからは距離を置いた身であり、ロシアマフィアから追われている身でもあるので、
拳銃、手榴弾、毒ガス兵器など、なんでもありな、派手な戦い方をします。
イギリス人が描く、アメリカ人と言うのはこのような、とんでもない人なのでしょうか?
とても興味深いです。
作者は元軍人なので、拳銃や、兵器の説明がとても詳しく、ポーシリーズよりも、さらに敵との戦い方の種類が豊富で、読者に息をつかせぬ展開です。
物語の本筋は、お世話になった元上司の娘を探し出すことなのですが、
登場人物が、主人公も含めて、謎の多い人物ばかりで、本筋以外の部分の謎を知りたいという気持ちが高まります。
ポーシリーズでは、主人公のバディーが、天才的頭脳を持つデータ解析のスペシャリストなのですが、
本作でも、サミュエルという偽造犯が、主人公ベンの逃走と潜入を裏で支えるのが痛快です。
ミステリーと言うよりは、ハードボイルドサスペンスの方が近い物語ですが、
主人公が追っていった、最大の謎が解き明かされる時、物語の緻密さに思わず唸ってしまいました。
ポーシリーズと同じ位、次回作が楽しみです!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!