大人になった登校拒否児のみなさんへ。登校拒否を克服できましたか?
登校拒否を経験してよかったですか?
この記事を読んでくださってる方の中には、
元登校拒否児 or 元不登校児だった人がいるかもしれません。
そんな方々に聞いてみたいことがあります。
「登校拒否を経験してよかったですか?」
書店の教育書コーナーにいくと、最近では必ず不登校本を目にします。
そして、そういった本では、
不登校を克服して立派な社会人になった作者が決まったように
こんなことを書いています。
「不登校を経験してよかった」
「不登校があったからこそ、自分はこんなに立派になれた」
こんな本を見かけると、なんだか心がザワザワした気分になります。
なぜなら、かつての不登校児だった自分は、けっしてそう思えないから。
きちんとした統計を見たわけではないですが、
多くの不登校児は何がしらの過程を経て、大人になるまでに
学校へ復帰したり、学校は通わなくても社会に復帰していることが
多いように思います。
そんな大人になった元不登校児は、
登校拒否だった自分をどうとらえているのか?
過去の登校拒否児だった自分をどう見ているのか?
もしくは、過去の登校拒否児だったことをいつ克服できたのか?
そんな疑問が沸々とわいてきます。
なぜなら、それは私自身が登校拒否を克服できていないから・・・。
登校拒否を克服できない自分
小学生だった私は1年間の登校拒否を経て、
再び学校へ通い始めました。
そんな姿を見た親や先生たちからみると、
外見上、登校拒否を克服したように見えていたと思います。
だけど・・・
本当は登校拒否の克服なんて、まったくできていなかった。
なぜなら、私は「登校拒否だった自分を許せていなかった」のだから。
そして、そのように許せていない自分にも気づいていなかった。
それに気づくきっかけとなったのは、数年前のこと。
それは、再び学校へ通い始めてから、三十年経っていた。
会社でのパワハラなどのストレスで適応障害になり、
それをきっかけに受けたカウンセリングで偶然にも気づかされた。
今の自分は、登校拒否だった自分を最低な奴だと思っている。
そして、そんな自分を醜いと思っている。
だから、自分に自信を持つこともできない。
なによりも、かつて登校拒否をしていたことを家族にも口にできない。
きっとそれは、登校拒否だった自分を許せていないから。
だから、自分を好きになれない。
自分が好きになれない人間が自己肯定感を持てるわけがない。
つまり、再び学校へ通い始めて三十年の時を超え、
年齢も四十代を迎えたけど、登校拒否をいまだに克服できていない。
そんなふがいない自分に情けなさを感じて、さらに辛い気分になる。
だから、いつもこう思う。
「世の中の元登校拒否児は、
いつ、どうやって、登校拒否を克服できたんだろうか・・・?」
誰か教えてほしい・・・克服する方法を。