「幸せ」から不幸が始まる
子供の頃、自分が幸せがどうかを考えたこともありませんでした。
大人になって(10代後半)、生きてるのはしんどいなあと、精神世界や、催眠療法や心理療法、スピ系の癒しを求めていって、そこで「幸せ」という言葉に出会いました。
もちろん初めて出会った言葉ではないけれど、「幸福、幸せってなに?」と改めて思い巡らすことになりました。
特にスピ系の人は「幸せになるためには〜」という言葉をよく使いますね。
その時初めて、「私って不幸だったの?」と自分の人生を振り返ったのでした。
そして、どうやら私は不幸のカテゴリーに入るらしい、と知りました。
確かに今の自分と比べると、三十年前の私はずっと波動は重かったし、暗かったし、孤独でした。過食症を引きずったまま結婚し、子供を産んで、過食と両立(笑)しながら必死で家事や子育てをしていました。それこそほとんど全てのエネルギーを過食と子育てに注いでいたのだから、人生真っ暗闇でした。
うん、幸せとは到底言えなかったと思います、、、。
でもなぜか、その時にも「不幸」という言葉は思いつかなかったのです。このまま生きているのは辛いなあと思っていたのに。
だから、「幸せになりたかったら」という言葉を目にした時、「えっ、幸せにならないといけないの?」と思ったんです。
そこからです。
必死に誰かの幸せな目標を自分にも当てはめてみたり、幸せそうな人の波動に近づきたいなと思ったり。そんな人みたいになりたいと、自分を変えたくて、ヒーリングも習いました。
「今のままじゃだめ」から始まったヒーリングの旅でした。
元々世間と自分を比較して、ダメ出ししてきたのに、もっとダメ出ししちゃったんですね。
「このままではいけない。私を直さないと」というスパイラルにはまっていきました。
それが不幸の始まりでした。
誰かを基準にしたらおかしくなるに決まっているのに、誰かの真似をすれば幸せになれるのじゃないかと思っていたのです。
今考えるとほんとバカみたいなんですが。
そんな回り道をしてきたんですが、
今は、自分が幸せかどうかはどうでも良いやって。
だって、幸せと不幸って紙の表と裏のようなものですから。
「不幸」と「幸」は対ですね。
「楽しい」と「つまらない」も対。
どちらか一方を求めると、反対のものも肥大するのです。
そんなことをたくさんやってきました。
聖人にならないと悟れないとか、これを食べてはダメとか。
でもそういうのって全然続かなくて、またダメだーって、落ち込んで。何のためにやってたんでしょうね(苦笑)。
まあ、そんな旅も今となっては必要だったんだなと思います。
今この歳になって思うのは、
「今にいる」ことが全てなんだなって、思います。
生意気なこと言うようですが、それが真実だなって思うのです。
キラキラした幸せという言葉に惑わされないでいいよ。
読んでくださってありがとうございます。
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