小さな化学反応
どうも。ツクツクボウシのBメロです。
(夏しぶとすぎ。もうええでしょう。)
先日、親友の誕生日を迎えた。
その日をきっかけに、長年蓋をして閉じ込めていた自分の本心と向き合い、それをカタチにしていこうと決めた。
過去最大級のうつの波に飲まれ、何もする意欲が沸かず外出も怖くてできずに引きこもっていた時、ふと思い出す。
「そういえばあいつ誕生日じゃん」
いつもは彼の欲しそうなものを自分の目で探して買ってくるのが当たり前だったが、そもそも店があるような街に繰り出すのが厳しい。
かと言ってネットで購入した物(自分の目で吟味していない物)を送るのは味気ないし、あまり好きじゃない。さてどうしたものか。
そうだ。
買い物に行けないなら作ったものを配送してもらえばいいじゃない。
久しぶりにペンを握った。
以前から僕がレザークラフトだったりチョークアートだったり、そういった創作活動をしているのを彼は知っていたが
「楽しそうでいいね」くらいしか言われたことがなかった。
まあ言ってしまえばあまり評価をしてもらったことがなかったということだ。
そんなわけではじめは自信がなかったものの、
ペンを進めているうちに自分の内側に何かがみなぎってくる感覚があった。
それから疲れを忘れて絵を描き続ける日が何日も続く。
つい先日まで寝たきりだったのに。
ものづくりへの没頭により、うつの症状も急激に良くなっていった。
近場なら多少人が多くても外出ができるようになり、人と会う気力も沸いたので、親友と会う事に。
プレゼントとして創作したパーカーとステッカー、そして(勢いで作った)ブランド。
ブランドネームは彼の好物であるCORN & MAYONNAISE。
彼に渡したプレゼント史上、一番喜んでくれた。
「コンセプトを聞いた時思ったけど真面目な話、1からちゃんと勉強してこういうので生きていったら?」
彼と繋がりをもってから14年、今まで敢えて褒め合ったり真面目な話をしたりすることなんてほとんどなかったが
そんな彼から言われた一言が、僕に生きる希望を与えてくれた。
つづく
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