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異国のカフェで基本のキを学んでいます


カナダのカフェ 蓋を開けてみれば..


カナダのカフェで働き始めて
1ヶ月が経とうとしている。

カナダってどこかゆったりのびのびしたイメージがあるから、自分の職場にも同じような期待をしていたんだけど、真逆で。


スパルタすぎて驚いている。


こないだなんて


「ちょっとここに座りなさい。」

と、マネージャーから呼び出しをくらった。


もっと積極的になって。ガツガツ動いて。
あと行動早くして。スピードアップ!1日にもっとたくさんのこと覚えて。あと(以下省略)


などと説教されてしまった。

あまりにダメ出しの数が多すぎて
このときばかりはガラスのハートが
パキパキと割れていくのを感じた。


忙しい環境の中で一度にいくつもの作業を
すばやく並行して行うカフェのような仕事は
私の頭の型番とすこぶる相性が悪い。

それは以前日本で働いてみて
痛感したのだけど

今回はゆったりした(感じ)の小さいカフェだから大丈夫だろうと完全にナメてた。

その上カナダのお客さんは
牛乳1つにもかなりこだわっていて

アーモンドミルクに変更してほしいとか

ラクトスフリーミルクで甘さは2分の1にして
エキストラホットにしてほしいとかを

ありえないくらいのスピードで
次々に注文してくる。もちろん英語で。

しかも常連気取りのお客さんは

『わしの注文わかるやろ?』

みたいな雰囲気を醸し出して
何も言わずにレジの前で待ち構えている。
(分かるか!)

とにかく

ただでさえ苦手な業務を英語でこなすのは
まあ結構な過酷さで


【...やめたい】


っていう思いは何度か頭をよぎったけど

従業員が優しすぎて、いい人すぎて

呼び出しを喰らった話をしたときも、
笑い飛ばしながら大丈夫ダヨ!って励ましてくれたのでもっと頑張ってみることにした。

それに

私は今まで自分の頭と相性のいい仕事しかしたくない、苦手の克服するくらいなら得意な仕事をしたいと思っていたけど

【頭の型番と相性の悪い仕事の克服の仕方】

に興味が湧いてきて、
頑張ってみることにした。

その姿勢が仕事の『キ』を学ぶ
きっかけに繋がった。


***

そしてそれ以来、少しずつではあるが

お客さんのこだわり満載な商品カスタマイズも受けられるようになり、怒られることも減ってきて動けるようになってきた。

克服する中で役に立ったことや気付きは
カナダだけでなく、カフェのみならず、

どこにいっても当てはまる超基本中の基本のことだと感じたので、忘れないうちにここにまとめておこうと思う。



■怒られて落ち込むのはお門違い


今までの私は怒られては心が折れてしまって
その度に強くなりたい....とか思っていたけど

私がやるべきことって

強くなることじゃない。
かなり論点がズレてる...!とハッとした。

心とか折ってる場合じゃなかった。

私が本当にやるべきことは

怒られたところをもう2度と
注意されないように徹底的に
直してくることだったんだ

こんな当たり前のことに今更気付いた。

(今気付けてよかった。)

苦手な環境で雇われている限り
できないことを『苦手だから』で片付けることはあまりにも傲慢すぎるなって。

それ以来、

怒られたところと、どうやったらできるようになるかを考えて勤務前に目を通すことにした。

ミスは劇的に少なくなったし、
案外できることだと気付いた。


■一切自分の頭を使わない


この仕事は私の頭と とことん相性が悪い。

しかも第2言語なので理解しているつもりでも
実は完璧に聞き取れていなくてミスが起こることもある。

なので

【この場合どうしたらいいんだ..?】みたいな
状況に陥ったら他のスタッフが忙しそうなオーラを出していても徹底的に尋ねるようにした。

邪魔をして申し訳ないけど、聞かずに失敗して二度手間になるリスクや、間違ったものをお客さんに届けることは防ぎたい。

私と同じタイミングで入った新人は、これが正解だろうなって予測するセンスがちゃんと備わっていて、いつももれなく正解だからわざわざ聞かずにさっさとこなしてしまうけど

私にはそのセンスが備わっていないから
100%クリアじゃない部分は人に聞く。

苦手な業務で自分の感覚や予測は一切
使い物にならない。

だから教わったことをデータとして
蓄積することにしている。


■『念のため』は魔法の言葉


『念には念を』ということを大切にしている。

ここまで用意すれば大丈夫だろうと思えるまで用意する。2度、3度確認する。自信がないならすぐに誰かに尋ねる。

たくさん質問したら煙たがられると思ったけど

Just in case (念のために)”

という前置きを添えて質問すれば
みんな快く答えてくれる。

『念のために』は

ケアレスミスを防ぐ
魔法の言葉だと思った。

■とにかく同僚と仲良くなる


同僚には自分から話しかけたり、
プライベートな話をする機会を
取るようにしている。

時間が合えば夜ご飯について行ったりする。

同僚と仲良くなれば仕事のやりやすさが
まるで違う。何かあった時に質問しやすいし
頼みごとをしやすい。

いわゆるお局キャラの人は最初は怖くて近づきにくいけどそれでもニコニコしていたら

『...これ余ったから食べる?』とか言って
食べ物を与えてくれるようになった。

あと、注意されたときも”Sorry...”を連呼すると教えた相手がまるで悪者みたいに聞こえてしまうから、代わりに

”Thank you so much.”って言うようにしたら

『いいってことよ。』と
和やかなムードになると知った。


おわりに


色々気付きを綴ってみたけどやっぱり私の発見たちはどれも基本中の基本で、

カナダにいようが日本にいようが自分がすべきことは同じなんだって痛感した。

それでも基本中の基本が自分はできてなかったからこそ、こんなにも身に染みている訳で

第2言語で右も左も分からない赤ちゃん状態だからこそ、ダメ出しされたところがちっぽけなプライドに邪魔されることなく『そうだよなぁ』って入ってくる。

だからとってもいい機会を貰いました。
学ばせてくれてありがとう。
気付かせてくれてありがとう。

りこぴん今日も

異国で基本中の基本を学び中です。


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