オリジナルな仕事作りのヒントは、小さな田舎町にあり
国際都市メルボルンから自然豊かなバイロンベイエリアに移動してきた私。
この記事はマランビンビーという町にある窓全開のカフェで書いている。
南半球は絶賛真夏なので、冷たいオートミルクラテが美味しい。
目の前にヤシの木と青空が広がっていて、風がとても気持ちいんだ…!!
バイロンベイやマランビンビーの小さな町には、ビルもなければ会社らしき建物も見当たらない。
金曜日の昼間、繁華街エリアにいるのはヒッピーのような身なりをした陽気な人々や、カーボーイハットを被ったイケオジや、チルアウトしているボーイズ&ガールズ達。
時間に追われている様子は全くなく、極めて自由な感じが漂っている。
では
彼らは一体どう生計を立てて生きているのか?
その答えが、オリジナルな仕事である。
見た感じ、この町の人たちにはおそらく自分で作った仕事があって、好きなときに好きなように商っている。
例えば、バイロンベイに到着した日のこと。
時刻は午後5時で、ホステルまで行くためのバスがすでに終了してたんだよね。
ならばウーバーをと思ったら、価格は75ドル。
そんなに遠くないはずなのに、なんだこの高さは!!(笑)
途方に暮れていたとき
優しそうな地元のおじちゃんが
と話しかけてきた。
ダウンタウンのホステルに行きたいんだけど、どうやっていけばいいのやら…と言うと
と、送迎の提案をしてくれた。
この提案はめちゃくちゃありがたかった。
バスは次の朝まで来ないから残された選択肢はウーバーの75ドルで
目の前のおじちゃんはその半額をオファーしてくれたのだから。
大家族が乗ってそうな車に案内され、中に入ると『Todd's transfers』という手作りの看板が貼られていた。トッドさんって言うらしい。
車内には私以外に2人いて、無事に目的地まで送り届けてくれた。
ありがとう!助かりました!とお礼を言うと
と微笑み、爽やかに去っていった。
私は早速目撃しましたよ。
オリジナルな仕事を。
地元民のトッドさんは
バイロンベイ空港に夕方あたりに到着してダウンタウンに向かう大勢の観光客が
「バスがないだと?!ウーバー高すぎ…」
となる展開を知っていた。
そこでウーバーの半額をオファーし、”ダウンタウンに行きたい観光客をまとめて送迎する”という仕事を作り出したのだと思う。
まとめて送迎すると3人で105ドル。
空港からダウンタウンまで20〜30分なので、トッドさんは短期間で105ドル稼いだってわけだ。
そのときはたまたま3人だったけど、9人分くらいの座席があったので、フルで埋まるときは30分で315ドル…何往復かすると…う〜ん、いいねぇ!
私たちはウーバーの半額のお値段で送ってもらえて、トッドさんは懐が潤ってウィンウィン。
そんな感じで
自分で仕事を作り、自分で値段をつけることで
短時間でまとまったお金を生むことが可能になり、稼ぐことに上限がなくなる。
時給や給料があらかじめ決まっていると
1時間、1日に得られる額に天井がある。
頑張っても、手を抜いても同じ額を受け取る。
自分で商うとなると、1日に得られる額の天井を取っ払うことができる。
マランビンビーには会社らしき建物がまったく見当たらない。
その代わり個人店が密集しており
路上では地元で採掘されたと思われる天然のクリスタルなどが売られている。
マランビンビーのビーチの砂を美しい瓶に入れて商品にしている人もいた。
簡単な商品かもしれないが、私のような観光客にはユニークに映ったりするものだ。
例えば
賑やかな路上で美しいハンドメイド作品を1つ50ドルで販売し、1日30個売れたら1500ドル。
1ヶ月続けたら45,000ドルになる。
単純に計算したら、450万円くらい。
マランビンビーに来てすぐに感じた。
ここは、経営者の町だ。
熱帯雨林の中にどうしてこんなにも豪邸が多いのか、平日の昼間にどうしてこんなにも人々が自由なのか、辻妻が合う。
住民は何かしらの商いを自分でしているため、稼ぎに上限がなく、好きな時間に仕事を始め、好きな時間に終了できるのだ。
素敵なカフェは、Googleマップでは17時まで営業って書いてたのに、いざお店に行ってみると「今日は3時にしめま〜す☆」って書いてた(笑)
時間的にも経済的にも、いろんな意味で自由になるには、素敵な商品やサービスを作り、自分で値段を決め、自分の好きな時間帯に商うという選択肢が最強だと私は思う。
私は3年前まで時給1500円で8時間労働をしていたけど、自分で商うようになってから、1時間で3万円以上稼ぐことも可能になった。時給1500円の仕事の方がむずかしくてストレスフルだったけど…
大きくて有名な会社に雇われて、ビジネススーツを着て、大きなビルで8時間を過ごすより
それなりの値段の素敵な商品やサービスを自分で作って、路上やオンラインで商う方が、はるかに楽に楽しくお金を稼げてしまう可能性があるのは、あまり気付かれていない密かな事実。
軌道に乗せるための試行錯誤は必要になるけど。
私は、一人でも多くの人がオリジナルな仕事を作ることをおすすめしたいと思っている。
そして
一人でも多くの人が、自分らしく、楽しく、ハッピーに生きられますようにと思っている。
オリジナルの仕事作りのフィールドワークとしてぜひ行ってほしいのが
小さな田舎町の訪問である。
会社ひとつなさそうな田舎の小さな町こそがオリジナルな仕事の宝庫だったりする。
そしてそのエリアには、Tシャツ短パンサンダル姿の”隠れリッチ”がたくさん潜んでいる。
彼らには自分の商売があり、時間的にも金銭的にも豊かだ。
小さな田舎町は、自由な経営者の秘密基地。
行ってみると、おもしろい発見が待っている🫧
オリジナルな仕事作りに興味がある方は、こちらのマガジンもとてもおすすめです。
たくさん記事を書いてきましたが、ベストセラーのひとつです☺︎