ときめかないものを手放した分だけ、ときめくものが入ってくる
メルボルンに来て9ヶ月。
最近の私について記録しようと思う。
最近は、手放しブームが到来している。
しっくり来ないもの、ときめかないもの、あまり使ってないものをどんどん「ご自由にお取りください」したり、欲しい人にあげたり、ありがとうと心の中で呟きながらリサイクルボックスにいれたりしている。
1〜2ヶ月で、実に多くのものを手放した。
現地のビンテージマーケットで購入したキャメルのパンツとバッグ、セーター2着、その他あまり着なくなったお洋服、年季の入った靴下、数回しか使わなかったキャンドルホルダー、挫折した毛糸と針、ヘアアクセサリー、ロングコート、ピアス、メイク道具…
メルボルンではたくさん買い物したけど
来た時よりもスーツケースの中身が軽なっているのが今(笑)
その代わり、一軍とお気に入りだけが残った。
クローゼットを開けると、お気に入りのお洋服だけがあって、アクセサリー入れを覗くと大好きなゴールドのピアスがお出迎えしてくれる。
胸がキュンとするものだけが目に入り、気分がとてもいい。
今までは(これ、いるかなぁ…)と感じる機会が多かった。
クローゼットを開く度、メイクポーチを開く度、部屋の掃除をする度にこれいるか会議が自動的にスタートしていた。
でも手放した途端、無駄な考え事がパタリとなくなった。
それだけじゃない。
スペースができた分、新たなお気に入りを迎えることができた。
口紅を手放したので、シャネルの口紅をお出迎えした。
最近シャネルの哲学の本を読んで、感銘の嵐が巻き起こったのだ。
今までメイクにあまりこだわってこなかったけど、シャネルのエッセンスに触れられるかもしれないと、少しずつ取り入れていこうと思った。
試してみてもいいですかとボルドーを唇に引いてみると、鮮やかで美しい色がスーッと伸びて、マジックにかかったように一気に華が出た。ケースもエレガントで、すっかり虜になった。
パンツを手放したので、メイドインメルボルンのジーンズをお出迎えした。裾上げされてピッタリなジーンズは、身体の一部かのように毎日愛用していてすごく気に入っている。
ときめかなくなったものを手放した分だけ、ときめくものが入ってきた。
モノだけじゃなくて、習慣も手放した。
大きなものでいうと、10年続けてきたインスタグタムのリア垢。
去年もログアウトを試みて挫折したのだけど、ようやく成し遂げました。
去年の今頃から
知人や友達の日常の一部を毎日のように知るって、よくよく考えてみるとクレイジーじゃないか…?
って思い始めて。
今を生きる人は、新聞のニュースを毎日確認するように、知人友人のニュースを毎日読んでいる。
新聞はその日の分を1回読めばおしまいだけど、インスタグラムのストーリーはスクロールする度に更新される。
現代人は、知人友人の速報をあまりにも読みすぎている(速報を知らせすぎているとも言える)。
久しぶりに友達と再会したとき、近況報告をするまでもなく、お互いほとんどのアップデートを熟知していることなんかもあって
なんか
人生の醍醐味を吸い取られてる気がした(笑)
大好きな人たちの日常の一部だもん、知りたいよもちろん。
でも、毎日画面越しでちょこっと知って、知った気になり合うよりも
久しぶりに会った時に会わなかった期間の冒険の一部始終を話し合って「わあ!!」「まじ!!」って驚き合うあの尊い時間を、私は無性に取り戻したくなったのだ。
あと
一度会ってそれっきりの薄い繋がりを増やしていくのも、賞味期限切れの繋がりを形上維持することも、ちょっと面倒になってきた。
300人の友達風を維持し続けるよりも、真の友達3人がいると感じられる方が、今の私はときめく。
ということで、アカウントをついにアンインストールした。
で、リア垢を手放した代わりに、発信用のアカウントを作成した!
今の私は、noteの活動をもっと広めたい!!と思っている。
そのために、言葉を届ける場所を増設することにした。
おもしろいのは、どう思われるかを全く気にせずに発信できるようになったこと!
インスタグラムの初期って、誰も見てないだろうと思って、ありとあらゆるワクワクするものをポンポン発信してた。
でも、いつしかリアルで面識のある人たちと繋がっていって、どう思うかな?を多少なりとも気にするようになった。
ちょっとかっこつけたくもなってきた。
この現象って、実際に繋がっているゆえに起こるものだと思っていて。
今は、そういうことがすっかりなくなって、好きなことを好きな回数伸び伸びと発信できている。
発信は大好きだけどインスタグラムは億劫になってきたという方は、インスタグラムがというよりも、リア垢がの可能性もあるので、リア垢を思い切って手放して発信垢をやってみると、とても楽しいかもしれない。
そんな感じで
しっくりこないものや、ときめかなかったりするものを片っ端から手放した分だけ
しっくりくるものや、ときめくものがみるみると入ってきた。
スペースを開けた分だけ、新しいものが入ってくるようになってるんだなと実感した。
The journey will be continued…