音楽動画の制作に最適なAfter Effects【DTM】
アノニマスDTM編集部でございます。
自分の制作したオリジナル楽曲やカバー曲をYouTubeやTikTokにアップロードしたい時、動画の内容に困った経験はありませんか。
「動きのある音楽動画に仕上げたいけど、必要なアプリや作り方が分からない...」
「動画編集ソフトは持ってるけど、音楽動画の作り方が分からない…」
そんなDTMerのために、本記事ではワンランク上の音楽動画、オーディオスペクトラムについて解説します。
After Effectsは数ある動画編集ソフトの中でもPremiere Proに並ぶほど定番です。白紙の状態からデザインしたキャラクターやロゴに動きを付けたり、静止画に立体的なテキストを載せてハリウッド映画のオープニングみたいに仕上げることもAfter Effectsなら可能です。
今回紹介するのはこのような音楽動画の作り方です。楽曲の再生に合わせて、波形が動くモーションデザインをオーディオスペクトラム、別名オーディオビジュアライザーとも言います。
音楽好きやDTMerなら一度は見たことがあるでしょう。
静止画をパッと載せた動画よりも、オーディオスペクトラムを使うことで視覚的にもカッコいい音楽動画に仕上がります。
楽曲の選定or制作
動画編集前に使用する音源の選定or制作、そして整音作業をします。ここで、各プラットフォームの仕様について確認しておきます。
YouTube用に音楽動画を作るときは、音源を24bit 44.1kHzに設定します。
TikTok用に音楽動画を作るときは、音源を128kbps 44.1kHzに設定します。
それでは整音の作業工程を説明していきます。筆者の場合は、既存音源を使用します。
Logic Pro 整音作業
Logic ProでTikTok用の音源を整音していきます。選定した音源ファイルをLogic Proに入れた後、各音源は30秒の尺に調整し、頭と尻尾にフェードを加えています。(4トラック×30秒=2分の再生時間です)
各トラックの音量がある程度均等になるようボリュームフェーダーを調整していきます。今回は全て-3.3〜-3.8db間で収まるようにしました。
ラウドネス値、正式名称ラウドネスノーマライゼーションは、人間の耳で感じる「音が小さい」、「音が大きい」を数値で表した音量の基準値です。例えばYouTubeのラウドネス値は-14LKFSとなりますが、これを超えたらYouTube側で「うるさい」と判断されてしまい、音量規制がかかります。
過去にラウドネス対策に関する記事(有料)を書いたので、こちらもよろしければ参考にしてみてください。
TikTokのラウドネス値は不明のため、困ったらYouTubeの数値に合わせるのが無難です。音源の調整が完了したら、全て書き出します。
今回、筆者は既存音源を使ったため、各音源フォーマットに合わせる時にディザリングを施しました。元々32bitで制作した音源を24bitに下げるとその分のダイナミックレンジを失い、音質劣化を招きます。
この音質劣化を防ぐ手段として、ディザリングは有効です。詳しくは過去記事をご覧ください。
After Effects オーディオスペクトラムの作成
調整した音源をAfter Effectsに入れたら、新規でコンポジションを作成し、動画形式の設定を行います。ここではTikTokの推奨フォーマットに合わせます。デュレーションは再生時間のことです。
コンポジションパネルにて平面を新規作成し、標準エフェクトのオーディオスペクトラムを追加します。
上図のように設定を行えば、音源の再生に合わせて波形がシンクロして動きます。あとは、画像やテキストを追加すれば完成です。ここまでがオーディオスペクトラムの設定手順です。簡単だねぃ。詳しい機能説明や、その他の細かい作業は割愛します。
After Effectsを勉強したい人は、サンゼ先生(和田光司さん)の動画付きの教則本がおすすめです。映像編集の基礎知識、作業効率化のノウハウ、すぐに実践したくなるようなアニメーションの作成方法なども紹介しており、楽しみながら勉強出来ます。
参考動画 3Dオーディオスペクトラム
参考動画 After Effects オーディオスペクトラム 公式チュートリアル
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