
2分で読めるエッセイ【子供達が学校に行っているマニマニ】№110『運命の出会い・・・?まさかの広告の品で?』
あまり行かないスーパーに行ってみた。
そこで出会ったウキウキ2選。
その1.
そのスーパーでは、お買い物カートにお店が用意しているスマホサイズの専用機械をつければお買い物しながらその場でレジが打てる。
商品を手に取り、かごに入れる前にピッ! あとはセルフの精算機でお金を払うだけなので、レジの待ち時間がゼロ。
付き添いの家族に手伝ってもらえば、家族もボーッとする暇もなく、余計なものを物色する時間も与えないすぐれもの。
さらに現在の購入金額を表示してくれるので超便利。
「予算内で収まりそうだからお菓子をもう1つ買っちゃおう~」
と、即決。
暗算時に起こりがちな計算間違いにビビることもないので、安心して自分のご褒美をゲットできる。
いいね〜。
その2.
広告の品のトマトが目についた。
真っ赤に熟れていて、メッチャ美味しそう。値段がお手頃なのがなにより嬉しい。
「どれにしようかな~」
なるべく大きくて、甘そうなものを選んでいたら、あるトマトで他の人と手が重なってしまった。
「あ…」
運命の出会い・・・?
まさかの広告の品で?
見るとワタクシの母くらいの、ベテラン主婦、という感じのマダムだった。
ですよね~。
お互いに、ちょっぴりガッカリ。
その間、この1番人気のトマトをはさみ、時が止まったので、ワタクシ大人として、一度はこう声をかけた。
「どうぞ〜」
すると、マダムはニッコリ笑ってこう返事した。
「どうぞどうぞ。私はこれにするわ」
他のトマトを手に取りその場を後にした。
ああ、エレガント。ワタクシもこうなりたい。
マダムのお陰で、ワタクシが手にした、ただの広告の品のトマトは
「ベテラン主婦のマダムも納得、厳選されたトマト、優しい心添え」
とランクアップされた。
ウキっ。
ところがいまさらながら気になったあること。
もしかしたら、マダムが手にしていたトマトの方が甘くて大きかったのではなかろうか。
しょうもないことを疑うワタクシは収穫前のトマトにも及ばず。
まだまだ、青いと思った。

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