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2分で読める子育てエッセイ№949『一番濁るのはどれ?』

とっても冷え込んできた秋のある晩、小4の息子がお風呂に入る準備をしながらこう言った。
「お母さん、今日はお風呂に『濁るタイプの入浴剤』を入れてもいい?」
それはいいアイディア。今日は妙に冷えるよね。

入浴剤を入れたカゴを息子に差し出しながら、スキなのを選ぶように言うと、息子はあれやこれやと見ながらこう訊いてきた。
「この中で一番濁るのはどれ?」

なんかメッチャ、ツウみたいなことを言い出したな、うちの息子。
そういえば、つい先日も家族で「入浴剤を入れると、お風呂上りのポカポカが違う」なんて話をしていたからかな。すると息子がシレっとこう言った。
「いやお風呂が濁ったら、潜ったときにバレにくいかな~と思って」

うそーん。そんな理由? 暑いも寒いも関係ないじゃーん。
驚くワタクシをよそに、息子は入浴剤の濁り具合をチェックして、最近のお気に入りのサランラップの芯を手にするとワタクシに向かってこう言った。

「お母さん、扉閉めてくれる? 熱気が逃げるから寒い」

ひょーっ! いつもは見て見てって開けっ放しにしているくせに~!

昨日からラップの芯をシュノーケル代わりにして忍者ゴッコを楽しんでいる息子。どうやら秘密の特訓をするらしい。


今後「濁り湯」「こっそり風呂に入っている」「いつもは転がっているラップの芯が行方不明」の3つ揃ったときは、息子が「バアっ」って驚かそうとしているとき。

迎え撃つワタクシ、「驚くリアクション」「ナチュラルなリアクション」「息子が湯あたりする前に」の3つを目標とする。


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まいまいまま(mymymama)
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