2分で読める子育てエッセイ№968『チマチマ』

息子が通う小学校のPTA活動の一環としてベルマークの集計がある。
「ベルマーク、たくさんあって全然終わりが見えないからおしゃべりでもしながらのんびりやろうよ～」
とママ友に誘われて2人で作業を始めた。
ベルマークを企業番号ごと、点数ごとに分けて、10枚ずつテープで貼っていくというのがうちのルールらしい。
「うわっ！　こんなにあるの？」
チマチマ、ちまちま、chimachima・・・とにかくベルマークが減らない、片付かない、むしろ増えて行くようだと引継ぎの時点でウワサは聞いていた。ホントその通り、気がついたら2時間、1㎜も終わりが見えないまま終了した。

ところが週末、なんだかその作業が楽しくなってしまい、家にあったベルマークを出してみる気になった。
「あ、カワイイデザインのみっけ！」
それはわが家にあった大量のキョロちゃんのベルマーク。ハサミでチョキチョキ切り揃えているうちに、デザイン違い、色違いがあることに気がつく。

「こんなところにもひと工夫されているなんて・・・誰かに言いたーい！」

黙っていられないので誰かにこれを見せようと、10枚ずつテープで留めているとき、ワタクシハタと気がついた。
「これチョコボールの箱についていたヤツだよね。これ全部ママのおやつだったの？　なんて言われないよね？」

チョコにチョコボール、インスタントのスープと焼きそばにジュース。わが家の食生活を思いっきりさらけ出しているようでちょっぴり恥ずかしくなった。