2分で読める子育てエッセイ№943『100円しか払わないのにその仕事量』

連休のある日、中１の娘の制服のスカートをクリーニングに出した。超お得な「５点以上で半額券」と共に。

スカート１枚のクリーニング代およそ800円。でもこの半額券を出せば、ブラウス4枚追加してもおよそ800円。朝の11時までに出せば夕方6時には受け取り可。ちょうど娘のシワシワブラウスが4枚あったので、ついでに出さない手はない。

夕方、ブラウスたちはピシーっと、よそ行きの顔をして戻ってきた。　
「おおっ！　ワタクシのアイロンがけとはひと味違う！」
プロの技をしかと見せつけられた。

ところが連休明けの朝、ちょっぴり遅刻気味で学校の用意をしていた娘が悲鳴を上げた。
「お母さ～ん！　助けて～！　袖のボタンが固くて留められないの」
娘がアワアワしながら、文句を続ける。
「ブラウスのボタンぜーんぶ外れてる。イチイチ留めるのめんどくさーい」

ワタクシ、ふだんは娘が脱いだままを洗濯し、そのままアイロンがけ。たしかボタンが外されているのは首元の1個か2個のみ。
一方、クリーニングに出したら全部で8か所、丁寧にぜーんぶ外してある。

クリーニング店ではポケットに忘れ物がないかチェックして、ボタンを全部はずす、洗う、アイロンがけ、ビニールかけて返す、その他、名もなき仕事をこまごまと、知らんうちにしてもらい全部で100円。

100円しか払わないのにその仕事量・・・。
クリーニング屋さん、本当に申し訳ありませーん！

今後はボタンはそのまま、そーっとしておいてください。ボタンを外す手間と留める手間さらに娘の愚痴もカットできるので。

それが無理とおっしゃるのなら、ワタクシもボタン100個付いているブラウスは出さないよう、気をつけま〜す。