
Photo by
nekonekomu
2分で読める子育てエッセイ【子供達が学校に行っている間にマニ】№70 『勇者現る』
店頭で良かれと思い購入したあれやこれや。
気になった物を思い切って買って失敗する事も、まあまあよくあるある。
「パッケージはとってもいい感じだったのに~」
どうする・・・これ?
今回は、ティーパックだから結構まだあるよ?
そんな時にはお客さんが来たら大チャンス。
お茶のお代わりのタイミングでこう言い出してみる。
「そう言えば、メッチャまっずいお茶があるけど味見してみない?」
まずい、は時として、珍しい物、面白い味、斬新、など、相手によって
警戒されなそうな言葉に変換される。
耳を疑い、一瞬ひるむ我が家のお客さん。
そりゃそうだ。
美味しかったらまだしも、美味しくないってわかっているのに?
あえて出しちゃうの? ここに?
と内心思っているハズなのだけど、大抵断らない。
「じゃあちょっとだけ。本当にちょっとでいいよ。」
ね? 気になるでしょ?
するとほとんど、
「わ! これ・・・無理~」
と言いながら一緒に大笑い。
どんな経緯でここにあるのか。そして、この得体の知らないものの正体は何か。愚痴を聞いてくれる。
そしてその後、自分の食べた美味しかった物とか、もっと美味しく無かった物とか面白い話を聞かせてくれるので、話題作りにはとってもいい。
悪くない。
でも中には
「え? 私好きかも。これ嫌いじゃな~い」
と言い出す猛者もいるので、それはそれでラッキー。
「持って帰って~」
勇者現る。
捨てる罪悪感からの解放。
感謝しかない。
ついでにアレも味見してもらうか。
うーん。
我が家ではマズイ物しか出てこないと思われるのもマズイので、やっぱやめておこう。
残念。
また早めに遊びに来てね。
賞味期限のくる前に。
いいなと思ったら応援しよう!
