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爆発力か、それとも持続力か。
私は工場勤務のサラリーマンである。
サラリーマンとは、毎月労働の対価を給料として貰ってる人のことを指すのであって、スーツを着て仕事に行く人だけのことを言うわけではない。
そんな話はいいとして、サラリーマンに求められる能力について少し考えてみた。
今回は「爆発力」と「持続力」について。
大なり小なり組織に属して働くということは、その中の1つのコマとして稼働することになる。
特に、私が勤めているような工場などは、個性を主張することよりもどれだけ規律を遵守して足並みを揃えながら働けるかが重要だ。
会社が求めるような人材は、100%の力を一時的に発揮できるけど長くは続かない人(爆発力が高い人)よりも、70%の力をコンスタントに発揮し続けられる人(持続力が高い人)なんだと思う。
つまり、70%で発揮できる能力が高ければ高いほどコマとして優秀な人材になり得るということになる。
サラリーマンは、良くも悪くも「とりあえず出社すること」が最大の仕事である。
会社にさえいれば、あとは能力はそれほど問われない。
少なくとも弊社はそう。
ポンコツな年上の後輩がいるんだけど、そいつが持つ70%の能力は、他の人の5%にも届かないレベル。
他の人が5分で終わる作業を、彼は15分かかっても完璧に仕上げることができない。必ず何かミスを犯す。1人で完全に任せられる仕事が何もないという困りもの。
むしろ彼がいるだけで周りにストレスを与え、余計な仕事が増えるから1人あたりの仕事量が増えるという謎の現象が起きている。
それでも、工場に来る前に本社付けの営業所にいたキャリアが長いというだけで、恐らく工場社員より高い給料を貰っていると思う。
これがサラリーマンでいることの最大のデメリットである。年上の後輩からすればメリットとも言えるが。
仕事ができる人とできない人で給料にほとんど差がないのに、できない人の分まで仕事をカバーする労力は大きい。
とはいっても、会社としてはたまに爆発的な力を発揮してくれるけど不安定な人材よりも、とりあえず平均的な力を安定的に発揮してくれる人材の方が信頼性が高い。
簡単に言えば、休みがちだけど能力が高い人よりも、能力は劣るけど絶対に休まない人の方がサラリーマンとしては評価されるということ。
爆発力か、それとも持続力か。
今の私に求められるのは間違いなく「持続力」だ。
安定して出社することこそが一番の課題。
自分が特別能力高いと言いたいわけではないけど、やっぱり組織のコマとしてカウントされてる以上は、組織の規律を乱すことなくやっていければいいなと思う。