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AIC生ブログ|コロナな世界で過ごす中で「農業を勉強しよう」と思い立って在宅学習を始めました

マイファームは、「アグリイノベーション大学校(AIC)」という社会人向けの農業スクールを運営しています。
仕事を続けながら週末で農業を学びたい方へ向けて、農業の技術や経営に関しての知識・理解を深める、学びのプログラムを提供している学校です。

今回は、現役でそのAICに通っている、のなさんから寄稿いただいた記事をご紹介させていただきます。

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コロナな世界で過ごす中で「農業を勉強しよう」と思い立って在宅学習を始めました

私は東京在住のIT業界一筋のエンジニア37歳女性です。

が、コロナで在宅勤務の日々を送る中でフツフツと食や畑に興味が沸いてきて、何らかのかたちで農業に関わっていきたいと考えるようになりました。

と言っても私は小学生の頃に芋掘り遠足で芋を3本抜いて以来、畑には全く縁がなかった農業ド素人です。そんなゼロスタートの私が、近所に畑がない東京の真ん中に住み、しかもコロナで外出自粛という状況の中で、こんなふうに勉強を開始しましたというお話をさせてください。

立ちはだかるコロナの壁

2020年4月、勉強をしようと決意し、AICに入学したのと同時にコロナによる緊急事態宣言が発令され、立ちはだかった障壁はこれです。

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・AICへの入学を決めたけれど、授業が1回で中止
・畑で栽培をしたいけれど、不要不急の勉強のために電車で畑に行く訳にはいかない
・マルシェや就職フェアなど、情報収集できるイベントが軒並み中止
・一緒に勉強できる仲間と出会う機会もない
・農作業グッズを探したくても、電車に乗れないからホームセンターに行けない

ITのように仮想空間でやりとりをするのではなく農業は土地で野菜を扱うので、そこに行けないと何もできません。
勉強をしたくても教材にも人にも出会えなくて、入口で詰みました…。

それでもコロナの影響で食料自給率、食の安全、廃棄、買い占めなんていう気になる言葉はこれまで以上に耳に入ってくるので、学習意欲は高まっていきます。

在宅で農業(学習)デビュー

それでも、外出自粛解禁と同時にスタートダッシュするために今できることを考えて始動してみました。

1ヶ月で始めた勉強のツールはこれです。

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Twitter(50%)

Twitterって勉強らしくはありませんが、農業に関わる農家さん、流通業者さん、マーケターさんの喜びや苦労を直接知れるのは大きな学びになります。
マイファームのアカウントをフォローしたら、そこから芋づる式に色んな農業関係者さんを知れるようになり、次々に情報が入ってくるようになりました。

https://twitter.com/MYFARMtweet

最近はSNSを活用されている農家さんも多いんですね。
今まで全く知らなかったことが不思議なくらい、Twitterには当事者が発信する一次情報が溢れています。
直接応援メッセージを送ったり野菜を買えたりして当事者気分も味わえます。
ロールモデルを見つけられて、自分の将来像を夢想できたりもします。

Twitter経由で話しかけてくださる方の存在もとても大きいです。
ゼロベースで右も左も分からない状態から、しかもコロナ禍の中で1人で勉強を始めようとしているとき、応援やアドバイスをくださる方の存在はありがたく、情報源にもモチベーションの源泉にもなっています。

学校に入学したことをTwitterで報告したら、卒業生や通りすがりの方からこんなリプライを頂きました。


なにこの優しい世界♡

フォロワーさんが少ないからこそかもしれませんが、素人発言をしても批判を受けることもなく温かい言葉をかけて貰えて「ヤル気でちゃう♪」ってなります。

オンライン授業(15%)

AICに入学したのですが、コロナの影響で農場実習も座学も延期になりました。

それ自体は痛手ではあるのですが、通常授業ができない分Zoomで座談会形式のセッションを開き、農業にまつわる色んなことをざっくばらんに質疑応答対応してくれたりしてとても有意義です。

コロナに伴う食料廃棄、買占め、販路の縮小などについての有識者の見解や、農業に関わる当事者の抱える課題やアクションについてのリアルタイムの情報は、とても興味深いです。

変化のタイミングにいらっしゃる当事者のリアルな声や試行錯誤の姿は、自分が今後どう参入していこうかを考えるための良い教材にもなっています。

インターネット・本(15%)

菜園グッズや教科書を買うにしても、野菜の育て方や就職先を探すにしても、インターネット検索は必須です。
調べ物をするには農家さんのブログや、マイナビ農業などの農業のキュレーションサイトを主に活用しています。

本は、アグリイノベーション大学校の先生にお勧めされた本を20冊、図書館で借りました。
中でも「そだててあそぼう」シリーズは一番のお気に入りです。
既に105巻出ている野菜栽培の子供向けの絵本なのですが、専門的な内容が絵と写真で分かりやすく解説されています。

96巻目の「農作業の絵本①栽培計画と畑の準備」には、いい土とは何か、栽培計画の立て方、マルチングのコツ…など、初心者が最初に読むのにお薦めです。

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水耕栽培(10%)

「やさい物語」というIoTの水耕栽培キットを購入しました。

自動で水量や温度を管理して1日3回写真を撮ってくれて、それをスマホアプリで見られるようになっています。
種もセットになっていて室内でLEDの光で栽培するので、天気も土も意識せず初心者でも成功体験が得られる…はずです。

これを使いこなしたら、次は自分でIoT栽培キットを作ってみたいなと画策中です。

ベランダ菜園(10%)

農業と家庭菜園は違うのでは?とも思ったのですが、やり始めたら勉強になることだらけです。

とは言え実はまだ道具を揃えただけなんです。
いざやろうとすると、土、プランターの選び方、日照時間の確認の仕方などなど色んなことを調べる必要があり、それだけで丸3日かかりました。

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肝心の種はまだ買えていません。
植物ごとに種まきや収穫に適した季節があり、農家さんはそれを確認して年間の栽培計画を立てているそうなので、私もそれを作ってから買います。(4月19日時点)

プログラミングと一緒で、初心者には環境構築だけでも大変ですね。
そして、簡易的なもので良いのでまず手を動かして作ってみると勉強になることが多いという点もIT技術の習得に通じるものがあります。

おわりに

農業を勉強しはじめるには良い環境ではありませんが、水を少なめにして逆境の中で育てるトマトが甘いと聞いたことがありますし、そんな感じで私も育っていけたらなと思っています。

コロナ禍の中、農業に関心をもつようになった方は私以外にもいらっしゃると思います。
そんな方に共感して頂き一緒に前進できたらと思い、「学習開始の壁:仲間と出会えない」の突破口になればと思ってこの記事を書きました。農業に興味を持ち始めた方、参入初期の方、初心者ウェルカムな先輩方と繋がれたら嬉しいです。

のな


寄稿者:のなさん
IT業界一筋15年/でも農業に惹かれてます/1982年兵庫生まれ→韓国→香港→愛知→静岡→東京/調理するより食べるのが好き/引きこもり傾向ありのインドア派

➡Twitterはこちら
https://twitter.com/nonna2EG


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