アニメ一日一考【輪るピングドラム Ep.4】

私はとても面倒くさがりなタチである。
ここでタチと書くと、2丁目が想像されてしまい、自分はタチよりかはネコ寄りなので、どうしても「〇〇なタチである」という全く2丁目の関わりがない文脈でも、「タチ」という言葉を使うことに少しだけ心理的な抵抗があるのも事実である。

話を戻そう。私は面倒くさがりなタチであったため、ひたすらにインプットに特化した人生を送ってきた。
ひたすら目の前のコンテンツ(文献、絵画、動画など)に没頭し、目の前のコンテンツの海に揺られたままのらりくらり生きていた。
それはそれで物凄く楽しかった。自分の脳みそが外側からでなく、内側から脱皮するような感覚、脳内に花火が上がる感覚がとてつもなく気持ちがよかった。
ただ、私は面倒くさがりなタチであり、さらには卑怯なタチでもあるので、それをわざわざ自分の時間と労力を無駄に浪費してまでインターネットに書き込んだり、無料のコンテンツ化することをやらずにいた。

そのせいで、大学なんかも論文を書く際、道草を食って食って食い尽くした挙句、締切10日前に慌てて論文着手に至ることが殆どだった。

だから私は成果やアウトプット、出したもん勝ちの、この玉石混交のマテリアル社会には向いていない人間だと思う。

ただ、最近はそう自己理解し、おずおずと勝負すらもしない自分に沸々と怒りが湧いてきた。大学を卒業し、外資系企業で働き、何がどう転がったか、新大久保で飲んでいた韓国料理屋のマネージャーとYouTubeを始めることになった。
どちらも迅速なアウトプット勝負の世界である。
こう言う社会に身を置き、アウトプットすることに慣れ始めた自分は、アウトプットの楽しさ、自分のコンテンツが読まれる、見られる楽しさもわかってきた。
また、しょうもないアウトプットも、自分のインプットの質を時には高めてくれることにも気がついた。
YouTubeをやらないとYouTuberという視点から哲学書は読めないからね。

ということで、アニメを見るのが好きな私は、友達に勧められて【輪るピングドラム】を見ることを約束した。

口約束にならぬよう、各エピソードを見た後で自分のアニメ解釈や、あらすじ予想、オタク的妄想など取り止めのないことをつらつらと書いてその子に見せる約束をした。自分がしっかりとアニメ作品を見て、何かしら感じだことがあるよ、というのを担保に、アニメ鑑賞をサボっていないことを立証するためだ。

毎日1エピソード見て、一考し、一筆認めよう。
結末を知っている方たちは僕の見当違いな妄想を時間潰しに読み、笑い飛ばしてもらっても良い。
僕の玉石混交な、多分(石: 9割9歩9厘)な感想が皆さんの生活を彩るコンテンツになればな、と願う。

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あ
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