#402 泳げなくてプール指導が憂鬱/今とこれから編
2023.8.8.
そう言えば、最後に仕事以外でプールに行ったのはいつだろう…。長崎に住んでいた友人ぐーめーの一家と一緒に行ったときか?じゃあ4〜5年前?大人になるとなかなか行かないものだなあ。
昨日の続き。
★初任研のプール実習
6月頃、これから始まる水泳の授業に向けて、自治体の初任研でプール実習があった。昼過ぎに集合し、2チームに分かれて座学と実技を交代で。私は座学→実技だったからまだよかったが、逆パターンだったら最後の座学は睡魔との戦いだっただろう。初任の頃なんて、日々の仕事で十分疲れた状態だし。
で、実技では3チームくらいに分かれて、「水遊び」「浮く・潜る」「泳ぐ」をローテーションした。自治体の体育研究部の先輩たちが手伝いで指導をしに来てくれていた。
なんだかプールが久しぶりすぎて…浮くとかできるっけ?みたいな状態だったので、その実習はとても新鮮だった。18年ぶりくらいにちゃんとクロールをしようとしたら、普通に水を飲んだ。泳げなくてびっくり。元から付け焼き刃だったしなあ。
★授業で水泳指導
そんな状態だったが、先輩のやり方をマネしながら、2時間どう授業を流すかはなんとなく分かるようになった。
が、全体指導担当はいつも緊張してしまい、朝から腹痛が通常運転。
全体指導担当になったら、水慣れ→潜る・浮く→横使って学年に合わせた活動→低学年なら何か遊び・中高学年だったら課題別…という超オーソドックスな流れを時計とにらめっこしながら進める。あと、誰に何を担当してもらうか考える。
課題別のときは、水が怖い〜という子たちとなんとか楽しく潜る・浮くに挑戦する担当か、長距離泳ぐ子たちの見守りをする担当かで、肝心要の泳法担当にはあまりならなかった。(逃げ)
プールの管理もなかなか大変な仕事だなと思ったが、全体指導に比べればプレッシャーがなくてよかった。塩素コントロール、水位の調整、プールロボの投入や救出。カメムシさえいなければ、朝イチでプールに行って水質調査や掃除をするのも楽しい。
水泳指導は時期が限られているし、メンバーによっては結構指導を避けて通れてしまう。己の指導力を上げるためには、勉強したり質問したりし、指導役を買って出て、経験を積むしかない。
違う学年部で、「今年はグループ学習形式にした」という話を聞いたときも、もっと見に行けば良かったと心底思う。
ある年、低学年の子たちにけのびの指導をした授業の後で、水泳指導員の経験のある補助の方から、けのびの指導方法についてという手書きのお手紙をもらったことがある。本当にありがたかったし、今もその指導法を使わせてもらっているが、一方で、教員としては自分の不甲斐なさが恥ずかしかった。
仮説実験授業のセミナーで、よちよちスイマーが泳げるようになるまで…という実体験を元にした本を見つけて読んでみたりもした。
最近では、ネットで見かけた渡辺道治先生の「だるま浮き30回ができれば25mは泳げる」という話がとても興味深い。
★これでいいのか?と思っていること
こんな風に、騙し騙しでやってきたこれまでの水泳指導。自分の指導力不足もそうなのだが、今のやり方でいいのだろうか…と思うことが多い。
先日、こんな記事を目にした↓
確かに、今まで自分がやってきた水泳指導は、大人数を安全にスムーズにプールに入れることしか考えていなかったかも。
近年、いろんな教科で「主体的で対話的で深い学びを」とか、「これからの教員にはファシリテーション能力が大切」などと言われ、授業の仕方も様々に工夫されている中で、なんだか水泳だけは変わらず昔ながらのやり方を続けてきてしまったように思う。しかも、自分が小学生の頃から変わらないやり方を。
そして出会った、この記事↓
水泳歴30年越えの方からの、熱い水泳指導についての話。自分がこれまであまりにも考えなしにやってきたんだなという事実に気付かされる。
恐らく、いろんなやり方に挑戦できなかったのは、
①常に複数の教員で指導するので、新しいことを小さく始められない(自分のクラス内だったら、ちょっと新しい方法を試してみよう!などとすぐできるのに…)
②自分が水泳が苦手で、自信がない
という要素があったかもしれないなと思った。
ということで、私が水泳指導について考えていたこと、終わり。
若手の人たちは、先輩たちに確認は取りながらも、柔軟な発想でこれからの水泳指導を楽しんでほしい!
苦手な人ほど、早いうちに。
ちなみに今年度はなぜか2〜3回全体指導を引き受け、終わった後に改善点を聞いてみたり、別の学年やクラスのやり方を覗きに行ったりしてみた。
一番の収穫は「エビカニクスを水の中で踊るとめちゃ楽しい」だったけど!笑
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